地球環境科学部

埼玉

人、社会、自然環境を科学し、探究する力を身につけ、環境問題の解決に貢献する

募集人数:230

学科・コース名 募集人数
環境システム学科 115
地理学科 115

立正大学 地球環境科学部の特長

環境システム学科

動植物の生態や生物の多様性、地球の固体部分を形成している地形・地質や岩石などを環境情報とともに修得する「生物・地球コース」と、大気現象や気候変動、水循環や水質汚染などを環境情報とともに修得する「気象・ 水文コース」の2つのコースを設置しています。地球環境の諸要素とそれらの相互関係を正しく理解する能力を養うため、環境生物学・環境地学・環境気象学・環境水文学・環境情報学の中から学びたい分野を学生自らが選び、基礎から専門へと段階的に学修し、3年次からは研究室に所属してより専門性を高めます。また、今や環境科学に不可欠な環境情報技術の修得とともに、周辺の関連分野を広く学びます。1年次の成績上位者のみに履修が認められている環境科学アドバンスト科目があり、他の学生より先に2年次から研究室に所属して、3年次から卒業研究を進められる場合もありますので、学修意欲の高い学生がチャレンジします。また、水質、岩石、遺伝子などの分析や気象観測のための様々な大型機器を実習科目や卒業研究で使用できたり、頑張り次第では学びの選択肢が大きく広がるのも環境システム学科の特徴です。
実践的なフィールドワーク(野外調査)の機会も豊富に用意しております。教室で行われる講義だけでは自然や環境、地球や地域を理解することができません。自分の目で見て、肌で感じ、現地の人の話に耳を傾けてこそ自然や環境、地球や地域の本質について理解を深めることができます。1年次より積極的にフィールドワークを行う機会を設けています。また、フィールドワークは日本だけではなく海外でも行っており、これらを通じて実践的な技術や知識の獲得だけでなく海外・異文化理解能力も養うことができます。このような学修を通じて、幅広い視野と高い専門性をもった環境コーディネーターの育成をめざします。

地理学科

地理学科では、地域・社会に貢献できる人材を育成することを目標に、地理学の専門的な知識や技能、広い視野と柔軟な思考力、そして、地域の持続的発展に貢献しようとする積極的な意欲と態度を養います。

約100年の歴史を持つ立正大学地理学科は、全国の地理学科の中でも最大規模の教員・学生数を誇ります。教員数も多いことから、地理学に関する数多くの講義や実習が開設されており、「人文地理学」「自然地理学」「地誌学」「地図・GIS・測量」といった人文・社会系と自然系を融合させた4つの幅広い領域を学びます。
1.人文地理学……人口や経済、産業、文化、都市、交通、観光などの地域の構成要素をとおして、人間活動と地域との関わりを学びます。
2.自然地理学……地形や気候、水、植生などの地球上のあらゆる自然現象をとおして、地域の自然の成り立ちを学びます。
3.地誌学……日本と世界のさまざまな地域を対象に、自然環境と人間環境との関係から特定地域における地域的特色を総合的に学びます。 
4.地図・GIS・測量……地図のしくみや地図表現の基本、地表に存在するものの位置や形を正確に計測する測量技法、現地調査で取得したデータを地理情報システム(GIS)に取り込み地図化する方法を学びます。

また、地理学科では、日帰りまたは宿泊を伴うフィールドワーク(現地調査)の授業があり、4年次の卒業研究に向けて、地域調査の基礎を学びます。文献や資料収集などの事前調査を行い、現地では住民、行政、企業などを対象とする聞取り調査や、地形、水文、気象などの自然計測、土地利用や景観の観察などを行います。フィールドワークで得られた結果を分析・考察、発表し、ディスカッションを通じて、レポートや報告書にまとめる作業を行います。社会に出て役立つビジネススキル、野外で行動するための適切な判断力も身につけることができます。
さらに、地理学科で学んだ知識や技能を活かし、「まちづくり」「環境保全」「防災」「水環境」などの応用的なテーマについても探究し、地域の特性や課題の解決のための地理的思考力を身につけることもできます。
このほかにも、教員と共にさまざまな地域で、住民や行政、企業などと連携した地域活性化や防災支援対策などに取り組むプロジェクトも実施しています。企画立案力、遂行力、発信力など、社会で活躍する力を身につけることができます。
地理学科では、学生が興味関心を持って、主体的・積極的に調査・研究に取り組み、深い学びを実現してもらうために、地図・専門書等の資料やタブレットやGIS環境、最新の測量器機、設備等が整えられており、研究環境が充実しています。

「気候・気象学」・「プログラミングの基礎/応用」(環境システム学科)

◆「気候・気象学」
環境システム学科では、環境気象学に関する12もの科目が開講されており、様々な時間・空間規模を持った多様な大気の現象について幅広く学べます。「気候・気象学」は、環境気象学を志す学生には必修の科目で、気象や気候を深く学ぶ上での基礎を修得します。この授業では、大気の状態を表す変数(気温・風・気圧・温度など)とそれらの相互関係を理解し、大気を支配する物理法則を学びます。そして、大気中の様々な現象がなぜ、どのようなときに起こるのか考察できる能力を養います。
◆「プログラミングの基礎/応用」
「プログラミングの基礎」では、Pythonを用いたプログラミングの基本的な作成方法について学習します。「プログラミングの応用」では、特にAI(人工知能)、機械学習、画像処理などを題材として、様々なライブラリを活用した実践的なPython プログラミングについて学習します。本授業では、プログラミングの基本的な技術や開発環境の構築ができるようになるとともに、目的に応じたライブラリを用いて実践的なプログラムの作成と読解ができるようになることを目標としています。

地理学の講義科目とフィールドワーク(地理学科)

◆都市地理学
都市とは一体どのようなものか?またどのように形作られるのか?その基本的な見方や分類の仕方、制度などについて学びます。東京圏や工業都市、旧城下町の都市など具体的な事例をもとに、都市の形成・発達・構造・景観・機能・役割を考察し、都市に関する理解を深めます。
◆交通地理学
現代社会において交通は産業活動や日常生活と深く関係しており、交通現象は人や物、情報の移動によって発生します。産業構造の変化や輸送手段が多様化する中で、しばしば交通問題は大きな社会問題となり、地域における交通現象の実態把握や、交通機関の形成、機能を考察し、交通に関する理解を深めます。
◆地形学
自然界には山地、河川、平野、段丘、海岸、火山、扇状地など、多様な地形があります。これらの地表面の形態、すなわち地形の形成メカニズムや形成史を解明する学問です。環境保全や防災などにも役立ちます。
◆海外調査法およびフィールドワーク
地理学科では、2年生以上の希望者に対して、海外における地域調査やフィールドワークの方法を実践的に修得するとともに、異文化理解や国際理解を深め、広い視野を身につけることを目的に、「海外調査法およびフィールドワーク」が開講されています。開講年によって行先が異なるため、繰り返し履修することで、世界の多くの地域で現地調査を通じた学びを深めようとする学生もいます。
「海外調査法およびフィールドワーク」は、10日間程度のフィールドワークを実施しており、海外現地ではグループや個人で決めたテーマに基づいた調査や、その行先ならではの地理的な事柄の体験、見学を行います。帰国後には調査結果を分析してまとめます。
これまでに、イギリス、アメリカ合衆国、台湾、オーストリア、ドイツ、イタリア、ニュージーランド、フィンランド、スイス、中国、ニューカレドニアなど、世界各地で実施してきました。地理学科では、アジア・オセアニア地誌、ヨーロッパ・アフリカ地誌、南北アメリカ地誌といった地誌系科目を開設しており、講義で学んだ事例やその背景を、海外での現地調査を通して検証することができます。

取得できる資格

【環境システム学科】 中学校教諭一種免許状(理科)〈国〉、高等学校教諭一種免許状(理科・情報)〈国〉、測量士補〈国〉、学芸員〈国〉、司書〈国〉、GIS学術士、自然再生士補
【地理学科】 中学校教諭一種免許状(社会)〈国〉、高等学校教諭一種免許状(地理歴史)〈国〉、測量士補〈国〉、学芸員〈国〉、司書〈国〉、GIS学術士、地域調査士

目標とする資格

下記の資格取得のために役立つ科目が用意されています(資格取得には認定試験に合格する必要があります)。 気象予報士〈国〉、情報処理技術者能力認定試験、技術士補〈国〉、公害防止管理者〈国〉、土地家屋調査士〈国〉、総合旅行業務取扱管理者〈国〉、国内旅行業務取扱管理者〈国〉、国内旅程管理主任者 など

地球環境科学部

地球環境問題を知り、それらの改善や解決に資することのできる人材の育成を目的として、1998年4月に熊谷キャンパスの地に開設されました。地球環境科学部は、環境システム学科と地理学科の2つの学科を有する日本有数の文理融合型学部です。環境システム学科では「諸現象の原因から結果に至る過程の解明と、それらをシステムとして捉えること」を、地理学科では「自然と人間の関わり、そしてその関わりによって生み出す地域性や地域差の究明」を、それぞれ学びます。

大学院

<地球環境科学研究科>環境システム学専攻、地理空間システム学専攻
大学院地球環境科学研究科は、フィールドワークをベースに置く「環境システム学専攻」と「地理空間システム学専攻」の二つの専攻が置かれています。環境問題に対処するため、環境を定常開放系(システム)として認識し、その実態を正確に把握することが先ず必要です。その結果に基づく種々の分析・考察を経て、再現性のある因果律を明確にできる「モラリスト×エキスパート」を養成していきます。

キャリアサポートセンター

2023年度から在学生の就職活動をサポートする新たな取り組みが始まります。
●就職活動時により実践的に活用しやすい学びを目指す「課題解決型インターンシップ」

このほか企業の担当者による「業界研究会」、就職活動に有利とされている各種資格の対策講座「スキル開発講座」なども充実しています。また本学には専門のキャリアカウンセラーが常駐しており、進路や就職について対面・オンラインいずれでも相談することが可能です。

立正大学 地球環境科学部の入試情報

立正大学 地球環境科学部の問合せ先

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