仏教学部

東京

仏教の智慧と文化がつむぎ出す過去・現在・未来について学び、現代を生きる底力を身につける

募集人数:105

学科・コース名 募集人数
仏教学科 105
宗学科 105

立正大学 仏教学部の特長

仏教学科

2500年の歴史を持つ仏教の発祥とその歴史的変遷をふまえ、仏教をはじめとする諸文化、また世界の諸思想との対比や芸術精神への展開について「仏教学」の視点から学びます。さらに人間が生み出した文化を理解することを通じて、多様性を受けとめる心を養います。
文化遺産・芸術コースは、人間の営為としての“文化”を本質的に理解することを目的に、歴史・芸術・思想・宗教などを考察する方法を身につけることをめざします。文化とは多様なものであり、国家や地域社会を動かす政治・経済から、私たちの日常生活や年中行事にいたるまで、それらはすべて人間の思考・感性によって営まれた広義の“文化”なのです。世界的な宗教思潮としての仏教の精神を知り、それを基軸に、自文化・異文化のとらえ方、人としてのあり方を学んでいきます。またこのコースでは、仏像・仏画を制作する「実習」など、自らの感触をとおして文化を追体験する取組みも行っています(選択制)。「感性」的経験と、「知」の蓄積とを連動させた“文化”へのアプローチは、自分を見つめ直す機会となり、いまを生きるチカラとなるでしょう。このコースでは、仏教をはじめとするアジアの精神文化と、その発露としての仏教美術について、歴史的展開を学びながら、その文化遺産としての価値を浮き彫りにします。特に仏像・仏画を制作する実習授業では、文化創造の具体的場面を体感的に理解し、人間が生み出す“文化”の核心に迫ります。
歴史・思想コースは、仏教の思想そのものや歴史的背景の理解を目的に、ていねいに文献・史料を読み解く手法を身につけることをめざします。伝統的な仏教学の柱であるアビダルマ・中観・唯識・天台・華厳の諸思想や、日本人の思惟方法に大きな影響を与えた法華経の思想・教理などを系統的に学ぶとともに、インド・シルクロード・チベット・中国・東南アジア・朝鮮半島・日本にいたる仏教の歴史的展開と変容を探求します。また、地域、時代、習俗、制度、価値観等、比較研究のパースペクティブを養うことで、世界の異なる思想・宗教・文化・神話・歴史を広汎な見地からひもとき、ものごとの本質を理解する力を育みます。このコースでは、仏教をはじめとする諸思想を、その成り立ちや歴史的展開という総合的な視座から学びます。インドに発祥し、アジアに広まった仏教発展の歴史の意義について考察し、また仏教思想の奥深い智慧を修得し、“現代”を生きる力につなげます。

宗学科

1500年以上続く日本仏教やその文化への理解を深め、さらには仏教経典の『法華経』の教えなどを学びながら人生における大切なものや根源的な心理を探り、生きるためのよりどころを探求します。
日本宗教・文化コースでは、日本の精神に深く根ざしている日本仏教全般の思想・歴史、文化の様相を学びます。また、その見地より現代社会が抱える諸問題にアプローチし、社会に貢献することのできる有為なる人材の育成をめざします。約2500年前、釈迦により説かれた仏教は、インドよりシルクロードを通り、中国、朝鮮半島を経て6世紀半ばに日本に公伝し、社会・政治的な背景に影響を受けつつ、独自性を備えた「日本仏教」として確立されました。このコースでは、日本人の心性の基軸となっている仏教全般の思想や歴史、文化の様相を学ぶ一方で、生命倫理など現代社会が抱える諸問題にアプローチし、仏教の叡智を生かす応用力を身につけます。
法華仏教コースでは、日蓮聖人の思想や行動、その礎となった法華経の教え、日蓮教団の歴史的展開に関する学修を通じて、高尚なる精神性を学び、自らが実践しながら教えを受け継ぐことができる次世代の担い手育成をめざします。国の内外に騒乱の火種を抱えていた鎌倉時代、数々の試練を物ともせず人々の救済に生涯を捧げた日蓮聖人。その生き方は、現代を生きる私たちにもさまざまな示唆を与えてくれます。このコースでは、日蓮聖人の思想や行動の意味の探求、日蓮教団の歴史学的解明などに迫り、自らも実践しながら教えを受け継ぐことができる担い手を育てます。また僧侶を目指す学生のための講座も開設しています。

仏教文化研修(海外・国内)

日本には伝来以来、仏教の伝統が今も生きていますが、アジアの中にはすでにその伝統が失われてしまった地域もあります。この科目では海外や国内の仏教文化、また遺跡として残る仏教文化の痕跡に直接ふれ、仏教文化の歴史だけではなく、伝統継承の意義について学びます。仏教の伝統はインドから日本へと伝わり、近代以降はさらに欧米世界へ伝播していきました。これまでの訪問地としてインド、ネパール、スリランカ、カンボジア、インドネシア、ウズベキスタン、タジキスタン、中国、韓国のほか、トルコ、イタリア、イギリス、フランス、アメリカをあげることができます。

仏教学演習基礎1・2

インドで誕生した仏教は、アジア諸地域に広く伝播しました。それではインドの仏教と日本の仏教は全く同じものなのでしょうか。この講義では、多様に展開していく仏教の歴史の流れについて学びます。それにより、私たちの身の回りにある仏教だけが仏教のすべてではないということを理解することができます。また、ここでは仏教的なものの見方について学びます。例えば仏教は「生と死」をどのようにとらえているのでしょうか。そしてそれは他宗教の考え方とどのように違うのでしょうか。この講義では様々な観点から仏教の思想や歴史、またその文化について学びます。

思想・歴史研究入門、文化・芸術研究入門、日本仏教研究入門、法華仏教研究入門

3年次の学科(コース)決定に向けた入門科目として、四つの研究入門科目を開いています。仏教学部の学びとは、文字通り「仏教」を対象とするものですが、各コースごとに仏教をとらえる視点や立場が異なります。これらの科目は原則として1年次後期に履修し、3年次からスタートする各コースでの学びの内容とその研究法について学びます。

取得できる資格

【両学科共通】中学校教諭一種免許状(社会・宗教)〈国〉【仏教学科】高等学校教諭一種免許状(地理歴史・公民・宗教)〈国〉【宗学科】高等学校教諭一種免許状(公民・宗教)〈国〉 他

仏教学部

1580(天正8)年に創設された日蓮宗の教育機関を淵源とし、旧制大学の時代を経て、現在の新制大学・学部にいたる、わが国でも最古級の歴史と伝統を直接的に継承する学部です。現在は、仏教学科と宗学科の2学科を設置。さらなる研究を志す人には、大学院文学研究科に仏教学専攻が開設されています。

学科(コース)選択方式

本学部では入学後、3年次進級時に専攻分野となる学科(コース)を決定します。そのため、自らの適性や関心などに基づいて専攻分野を決めることができます。

キャリアサポートセンター

2023年度から在学生の就職活動をサポートする新たな取り組みが始まります。
●就職活動時により実践的に活用しやすい学びを目指す「課題解決型インターンシップ」

このほか企業の担当者による「業界研究会」、就職活動に有利とされている各種資格の対策講座「スキル開発講座」なども充実しています。また本学には専門のキャリアカウンセラーが常駐しており、進路や就職について対面・オンラインいずれでも相談することが可能です。

立正大学 仏教学部の問合せ先

立正大学 仏教学部に関するお問い合わせはこちらへ

〒141-8602 東京都品川区大崎4-2-16
03-3492-6649 (入試センター)

スタディサプリ高校講座・大学受験講座は スタディサプリ進路(大学基本情報)、
株式会社旺文社(大学入試情報)、河合塾(大学偏差値情報)より情報提供を受けております。
最新の内容については必ず各大学のホームページや募集要項などでご確認ください。