「北里柴三郎きたざとしばさぶろう」の
偉人いじんエピソードを
いっしょに読よんで
みよう

近代日本きんだいにっぽんの基礎きそづくりについて理解りかいしよう！

私わたくしは明治めいじ・大正時代たいしょうじだいの細菌学者さいきんがくしゃだ。まだ病やまいの治療ちりょうには漢方かんぽうが主流しゅりゅうだったころ、西洋医学せいよういがくの重要性じゅうようせいに気きづき、ひたすら研究けんきゅうに励はげんでいた。

明治めいじの世よとなり、都市としでは文明開化ぶんめいかいかが叫さけばれていた頃ころ、内務省衛生局長ないむしょうえいせいきょくちょうの長与専斎先生ながよせんさいせんせいや慶應義塾けいおうぎじゅくの創立者そうせつしゃである福沢諭吉先生ふくざわゆきちせんせいが支援しえんしてくださったおかげで、多おおくの人ひとの命いのちを救すくうための細菌研究さいきんけんきゅうに没頭ぼっとうできたのだ。そして、福沢先生ふくざわせんせいのご恩おんに報むくいるためにも福沢先生ふくざわせんせいが築きずかれた慶應義塾大学けいおうぎじゅくだいがくの医学部いがくぶをまとめる大役たいやくを引ひき受うけたのだ。

きみたちに言いっておきたいことがある。医学いがくの分野ぶんやに限かぎらず、明治期めいじきの日本にっぽんが西洋技術せいようぎじゅつをどんどん吸収きゅうしゅうして発展はってんしていったことを、ぜひ知しって欲ほしい。特とくに、大日本帝国憲法だいにっぽんていこくけんぽうの制定せいていや日清にっしん・日露戦争にちろせんそうで大国たいこくの清しん・ロシアから勝利しょうりしたことが、日本にっぽんにどのような影響えいきょうを与あたえたのかを理解りかいすることは、とても重要じゅうようだ。明治めいじのできごとを学まなべば、その後ごの近代日本きんだいにっぽんの歴史学習れきしがくしゅうに結むすびついていくぞ。

明治めいじのできごとこそが、近代日本きんだいにっぽんをつくり上あげた礎いしずえなのだ！