一夜漬けって効果はあるの?勉強を徹夜でするメリット・デメリット

かつて大学受験では「四当五落(4時間睡眠なら合格、5時間睡眠なら不合格)」といった考え方が、まことしやかに語られていました。こうした考えは、今では過去のものになっていますが、睡眠時間を削ってでも勉強をしたほうがよいといった認識は、まだ残っているのも確かです。そこで、今回はスタディサプリのコーチたちに「一夜漬けをする意味はあるのか?」「徹夜するくらいなら寝たほうがいいのか?」といった気になる疑問を聞いてみました。

徹夜をした経験について教えて

まず、コーチたちが実際に徹夜をしていたのか聞いてみましょう。実は、もっとも回答のなかで多かったのは「徹夜はしたことがない」というものでした。また「徹夜をしたことがある」と回答したコーチたちも、限られた条件のなかで徹夜を行なっていたようです。いくつか回答を紹介します。

定期テストは基本的に一夜漬けだったため、徹夜が多かったです。

定期試験前に試験範囲が終わらなかった時にした事があります。

定期試験前などに徹夜をしたことがあるといったコメントはいくつかありましたが、徹夜を肯定的にとらえている回答はひとつもありませんでした。

徹夜のメリットは?徹夜をして良かったと感じたこと

実際に、徹夜での勉強や一夜漬けの勉強を経験したことがあると回答してくれたコーチに、メリットや効果について聞いてみました。

その場限りのテストならある程度乗り切れます。

色々な時間配分を考えると受験期の定期テストに対しては有効だと思います。

上記のコメントからもわかるように、学校の定期テストのように、範囲が限られている試験でのみ有効であるという回答が複数ありました。確かに、なにもしないよりは一夜漬けでも勉強したほうが点数は取れるかもしれません。しかしそういった付け焼き刃の対処法では、出題範囲が決められてない全国模試や本番の試験には対応できないということも推測できますよ。徹夜のメリットは一切ないといった反省のコメントもあったので、できる限り徹夜はしないほうがよさそうです。

徹夜のデメリット、徹夜をして失敗した感じたこと

同じように徹夜を経験したことのあるコーチに、そのデメリットについても聞いてみました。

睡眠不足で寝坊しそうになります。1日だけならまだいいですが、2~3日続けて徹夜すると集中力は下がり勉強や記憶の質が落ちていくと思います。深夜に謎の自信が湧いてくるのも不安要素です。

眠くなって集中できませんでした。特に理数系の科目で計算ミスが多発するので、徹夜するとしても次の日に理数系の科目がないことが条件だと個人的には思っています。

本番での計算ミスなどのボンミスが圧倒的に増えます。範囲が終わらなくても寝たほうが点数はいいと考えています。

コメントにあるように睡眠不足になると「学校に遅刻してしまう」「テスト中、集中できなくなる」といったリスクが増えてしまうかもしれませんね。このデメリットは、思った以上に重要な意味を持つかもしれません。また、計算ミスが増えるといった回答が複数寄せられていることからも、思考力に関するパフォーマンスは低下する可能性が高いようです。徹夜ではなく、早起きすることで勉強時間を確保していたというコーチもいました。

次の日の効率がえげつないくらいに落ちるので、とりあえず寝て、朝5時くらいに早起きして勉強するようにしていました。

デメリットに関するコメントからもわかるように、睡眠不足によってミスが誘発されるというのは、ある程度経験則から推測できると思います。そこで、今回は「睡眠を取るとパフォーマンスが向上する」という科学的根拠ついてスタンフォード大学シュリー・マー教授が行なった実験(※)を紹介します。マー教授は同大学バスケットボール部員に約1ヵ月半、毎日10時間以上睡眠を取るように指示し、パフォーマンスの変化を記録した実験を行いました。この実験結果から多く睡眠を取ることで、スプリントタイムやフリースローなどの競技パフォーマンスが向上し、さらにモチベーションも向上するということがわかったのです。10時間というかなり多い睡眠をとることによって、パフォーマンスが向上するという実験結果からも、最初に触れた「四当五落」といった考えは無意味であるということがわかりますね。人によって最適な睡眠時間は異なるそうですが、日中「眠気」を感じるのであれば、それは明らかに睡眠不足です。勉強時間をなるべく多く取りながら、睡眠も取るためには規則正しい生活を送ることが重要です。この時期にもう一度自分の生活スタイルを見直してみましょう!

(※)参照:睡眠とスポーツパフォーマンス
http://www.waseda.jp/prj-female-ath/conditioning/care/sleep/