英語 仮定法の使い方一覧

高1スタンダードレベル英語
<文法・読解編>

仮定法

●仮定法と直接法の違い
・(直接法) If it is fine tomorrow, we will go on a picnic. (明日晴れたら、私たちはピクニックに行く)

・(仮定法) If I were you, I would not marry such a man. (私があなたなら、あんな男と結婚しないのに)

1番の例文は「もし明日が晴れるなら」という実現可能な仮定をしていますが、2番の例文は「もし私があなたなら」という実際に起こりえない仮定をしています。このように現実に反する仮定をする際の動詞の使い方を、仮定法と呼びます。では仮定法は実際どのような動詞の使い方をするのでしょうか。2番の文を見るとIf節にbe動詞の過去形wereが、主節には助動詞の過去形wouldが使われています。さらに詳しく見てみましょう。

●仮定法の公式
仮定法で必ずと言っていいほど登場するのが助動詞の過去形です。英文中で仮定法の合図となるので、見落とさないようにしましょう。

  本来の時制 if節中の特徴 主節の特徴
仮定法過去 現在 過去形 助動詞の過去形+V原形
仮定法過去完了 過去 過去完了形 (had p.p.) 助動詞の過去形+have p.p.

現在の事実に反することを述べる場合には、仮定法過去を用います。仮定法過去は現在のことを表しますが、if節中の動詞は過去形、主節の動詞は助動詞の過去形+V原形からなります。
If I had enough money, I would buy it. (お金が十分にあったら、それを買うのに)

一方、仮定法過去完了は過去のことを表し、if節中の形は過去完了形(had+p.p.)、主節の動詞は助動詞の過去形+have+p.p.なります。
If I had had enough money then, I would have bought it. (あの時お金が十分にあったら、それを買っただろうに)

●なぜ、仮定法過去では現在のことを過去形で表すのか
英語の過去形は現実から遠ざかるイメージを持っています。下記の例文を比べてみてください。
Can you tell me the way to the station?
Could you tell me the way to the station?
下の例文では現実から距離をおいたニュアンスが加わり、丁寧さを表す事ができます。仮定法でも、現在のことを過去形で表すことで、現実から遠ざかった非現実的イメージを与えられることとなります。

●I wish~は実現できなそうな願望を表す
I wish you had a date with me. (君が僕とデートしてくれればいいのになぁ)

I wish I had bought the ticket. (そのチケットを買っておけばよかったのになぁ)

I wish~は、実現の可能性が低いことを願う場合に使う表現です。そのため、願っている内容を仮定法を使って表します。1番の例文では仮定法過去が使われていますから、「(今)~ならなぁ」という意味です。2番の例文では仮定法過去完了が使われていますから、「(過去に)~だったならなぁ」という意味ですね。

●未来の事柄について仮定するwere to「仮に~なら・仮に~でも」
If節中でwere to+V原形を使うと、未来のことを仮定することができます。
If the sun were to rise in the west, I would not betray you.(仮に太陽が西から昇っても、私はあなたを裏切らない。)

●未来の実現可能性の低い事柄について仮定するshould「万一~なら」
実現の可能性が低い未来のことを仮定する場合には、If節中にshouldを用いた「仮に~なら」という表現を使います。主節の動詞について、命令文になる場合、willを用いる場合、wouldを用いる場合があります。

〔主節が命令文〕
If anyone should visit me, tell them I’ll be back soon.
 万一誰かが私を訪ねてきたら、すぐに戻ると伝えてください。

〔主節にwill+V原形〕
If you should be late again, you will lose your job.  (万一もう一度遅れることがあれば、あなたは仕事を失います。)

〔主節にwould+V原形〕
If it should snow tomorrow, the game would be postponed.  (万一明日雪が降れば、試合は延期されるでしょう。)

最後の例文は主節の動詞が仮定法過去ですので、実現の可能性がより低いことを表します。

仮定法といえばIf節、というイメージを持っている人がいるかもしれませんが、ここまで確認したように、仮定法は「動詞の形のルール」のことです。ときにはIf節の内容を、別のもので代用することもあります。あくまでも、「助動詞の過去形」という合図を見落とさないようにしましょう。

●If節の代用:otherwise「さもなければ」
Work hard; otherwise you would fall. (必死で働きなさい。さもないと、失敗するだろう。)

otherwiseは前の文を受けて「さもないと(=もしそうでなければ)」という否定的な仮定を表すため、主節に仮定法を用います。

●If節の代用:to不定詞の句「~すれば」
To hear him speak, you would take him for a British man. (彼が話すのを聞けば、彼のことをイギリス人だと思うだろう。)

なお“take A for b”は「AをBと思う」という意味です。
主節の動詞に仮定法の合図「助動詞の過去形+V原形」が用いられているので、”To hear him speak”という不定詞句は「~すれば」という仮定を表します。

●If節の代用:主語「~ならば」
A wise man would not do such a thing. (賢明な人ならば、そんなことはしないだろう。)

主節の動詞に仮定法の合図「助動詞の過去形+V原形」が用いられているので、”A wise man”という主語は「~ならば」という仮定を表します。このように、If節を用いない仮定法を判別するには、仮定法の最大の特徴である「助動詞の過去形+V原形」を見落とさないことが必要です。「助動詞の過去形+V原形」を見た場合に仮定法を疑うというのは、英語を勉強する上で大切な視点です。

仮定法現在とは、動詞の原形を用いて、現在実現されていないことの実現を願う表現です。仮定法現在は主に提案・命令・要求のthat節に現れます。

●提案・命令・要求のthat節の中ではshould+V原形 or V原形のみを用いる
He insisted that his daughter keep early hours.

提案する、命令する、要求するといった動詞に伴われるthat節では、動詞の形はshould+V原形 か V原形となります。上の例文について考えてみるとthat節中の動詞keepがthat節を導くinsistとの時制の一致でkeptとなっていてもおかしくないように感じられるかもしれません。しかしinsist(主張する)は提案・命令・要求を表す動詞ですので、that節中のkeepは原形のまま用いられます(shouldをつけても良い)。提案の動詞の例としてはsuggest, propose、命令の動詞の例としてはorder、要求の動詞の例としては例文でも用いたinsistに加えdemandなどがあります。

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