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室町時代②

1 産業の発達と民衆の成長

(1)産業の発達

南北朝の合一や室町幕府の成立による社会の安定や,大陸からの先進的な技術の導入などにより,産業全般が発達。

  • 農業の発達

    鎌倉時代に畿内や瀬戸内で始まった米と麦の二毛作が全国に広がり,肥料として牛馬のふんや堆肥,下肥が刈敷・草木灰とともに使われ,収穫量が増加した。

  • 手工業の発達

    西陣(京都府)や博多(福岡県)などの絹織物,瀬戸(愛知県)の陶器など,職人による特産物が各地でつくられるようになった。

  • 商業の発達
    • 定期市の増加

      商品が増えたため,応仁の乱後は六斎市(月に6回開催)もおこなわれた。

    • 貨幣流通量の増加

      日明貿易〔勘合貿易〕などで輸入された銅銭(明銭)が使われた。

      農民が納める年貢も,農民が米を貨幣に替えて納めることが増えた。

    • 土倉・酒屋による高利貸しの増加
    • 座の発達

      商工業者の同業者組合。武士や公家・寺社などの権力者に貨幣を納め,営業の独占権を認められた。

  • 流通業の発達

    都市部では年貢などの輸送をおこなう馬借・車借が,港では輸送業と倉庫を兼ねた問〔問丸〕が活躍し問屋へと発達。

    交通量の増加にともない,武士や公家,寺社などが関所を設け,税収を確保。

(2)農民の成長

  • 惣(惣村)の成立

    戦乱が続く中で農民の間に自衛意識が高まり,有力農民を中心に自治をおこなった。

    • 寄合

      有力農民らの会議。入会地(村の共同利用地)の利用などを協議。

    • 村掟

      寄合で制定された村ごとの独自の掟。

  • 土一揆の発生

    1428年,畿内で借金の帳消しを求める正長の土一揆が発生した。

    大和国(奈良県)柳生に,当時の碑文が残っている。

    1441年の嘉吉の土一揆で室町幕府は初めて徳政令を発布した。

2 応仁の乱と戦国時代

(1)応仁の乱

4代将軍足利義持以降,幕府の権威は徐々に衰え,代わりに有力な守護大名が支配を強めた。

  • 応仁の乱(1467年~77年)

    8代将軍足利義政の後継者争いに,有力守護大名細川氏(東軍)と山名氏(西軍)の対立などが加わり,京都を戦場に約11年続いた。

    乱の終了後も戦乱は各地で頻発,室町幕府にそれを抑える力はなく,約100年にわたる戦国時代が続いた。

(2)戦国時代

戦乱が続く中で,実力のある下の者が上の者を倒す下剋上の風潮が発生。

この中で発生した戦国大名が各地で領地を支配した。

  • 戦国大名の出自
    • 守護大名から戦国大名になったもの

      例:武田氏(甲斐),今川氏(駿河・遠江),島津氏(薩摩)など

    • 守護代から

      例:上杉氏(越後),朝倉氏(越前),織田氏(尾張)など

    • 国人・地侍など地方武士から

      例:伊達氏(陸奥),毛利氏(安芸)など

  • 戦国大名の領地支配

    従来の荘園領主による支配を認めず,戦国大名自らが直接支配して年貢収入を独占,さらに自国内でのみ通用する分国法を制定,家臣団や農民を統制した。

    分国法では,喧嘩両成敗や家臣を城下町に集めることなどが定められた。

  • 一揆の頻発

    • 山城国一揆(1485年~)

      応仁の乱後も混乱する山城国(京都府)で,地方武士と農民が守護大名勢力を追い出す。

    • 加賀の一向一揆(1488年~)

      浄土真宗〔一向宗〕信徒が団結,加賀国(石川県)の守護大名勢力を追い出して約100年間自治をおこなう。

  • 商業の発達

    • 城下町

      戦国大名が自国の発展のため,家臣や商工業者を住まわせた。

    • 自治都市

      戦国大名などの支配を受けず,自治をおこなった。

      堺(大阪府)
      貿易で栄えた港町。36人の会合衆を中心に自治。

      博多(福岡県)
      貿易で栄えた港町。12人の年行司を中心に自治。

      京都
      町衆とよばれる有力商工業者を中心とする自治。

      応仁の乱で一時期途絶えた祇園祭を復活させた。

3 室町文化

公家の文化と武家の文化が融合,さらに禅宗の影響や大陸文化の影響も受けた。

(1)北山文化

3代将軍足利義満のころの文化。京都の北山に別荘(金閣)を建てたことが名前の由来。

  • 臨済宗の発展

    室町幕府の保護を受けて発展。足利義満は京都・鎌倉にある有力な臨済宗寺院(それぞれ京都五山・鎌倉五山とよばれる)を中心に整備。

  • 能〔能楽〕の発展

    足利義満の保護を受け,観阿弥・世阿弥父子が田楽・猿楽を発展させて大成。

    幕間には喜劇である狂言も上演。

(2)東山文化

8代将軍足利義政のころの文化。京都の東山に別荘(銀閣)を建てたことが名前の由来。

  • 建築

    禅宗の影響を受けた書院造が発達。床の間が設けられ,生け花や水墨画が飾られた。足利義政の別荘にある銀閣や東求堂などにみられ,外には枯山水の庭が広がることもある。

  • 絵画

    禅宗の影響を受けた水墨画が発達。禅僧の雪舟が『四季山水図〔山水長巻〕』『天橋立図』などの風景画を描いた。

(3)文化の広がり

  • 地方への広がり

    応仁の乱を避けるため,京都の公家や僧が地方に避難,地方でも文化が発達。

    • 連歌

      和歌の上の句と下の句を交互に詠みつなぐ。宗祇が大成し,地方にも広めた。

    • 足利学校

      関東管領の上杉憲実が再興,儒学などを教授した。

  • 民衆への広がり

    公家や武士に広まった文化が都市の商工業者などを通じて広まった。

    • 御伽草子

      『 一寸法師』『さるかに合戦』などの絵入り物語。

    • 茶の湯

      鎌倉時代に中国からもたらされた喫茶文化が広まる。

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