講師

URLコピー

※講座タイトルやラインナップは2018年現在のもので、実際の講座と一部異なる場合がございます。無料体験でご確認の上、ご登録お願いいたします。

講師紹介

この授業の
サンプルテキスト公開中!

※サンプルテキストは実際の講座と一部異なる場合がございます。無料体験でご確認の上、ご登録お願いいたします。

日本の農林水産業

1 日本の農業

(1)日本の農業の特色

  • 農業の規模
    • 平地の少ない日本では,北海道を除き耕地面積は狭く規模も小さいが,多くの肥料を使っているため面積あたりの収穫量は大きい。さらに機械化も進み,生産効率は上がっている。
    • たとえば大規模で合理的,企業的なアメリカの農業に比べ,自営業がほとんどの日本の農家は生産費がかかるため,海外からの輸入農作物よりも価格が高い。
  • 日本の食料自給率
    • 2013年現在,食料自給率は39%(カロリーベース)で,先進国の中では最低レベルとなっている。とくに穀物(米を除く小麦や大豆など)の自給率が低い。
    • 国内産業を守るため高関税などで保護されていた牛肉・オレンジや米などが,1980年代後半以降,世界的な貿易自由化の流れに押され輸入が自由化された。2000年以降は中国などから安い農作物が輸入されている。

      これに対し,日本の農家らは農薬を使わない(減らす)などの安全性を重視したり,品質のよい農作物をつくることで対抗しようとしている。また,近年は地域の農作物をその地域で消費する地産地消の動きが広まっている。

  • 農業経営の変化
    • 重労働や不安定な収入などから農業人口が減少し,後継者不足が深刻化。高齢化が進み,耕作放棄地も増えている。
    • 機械化などにより専業農家は減少し,他の仕事との兼業農家が大部分を占める。

(2)さまざまな農業

  • 稲作
    • 北海道・東北・北陸地方などの穀倉地帯でさかんにおこなわれ,全国の耕地の約半分でつくられている。また,各地で品種改良がおこなわれ,コシヒカリなどの銘柄米がさかんに生産されている。
    • 戦後,日本の食事情の変化(パン食の増加など)から米が余るようになり,1960年代後半から各地で休耕や転作などの生産調整(減反政策)が始まった。

      2011年の家計調査では,初めてパンへの支出が米を上回り,米は主食の地位すら失いつつある。政府は2018年以降,減反を廃止していく方針を打ち出している。

  • 野菜
    • 千葉県や茨城県などでは,大都市の近くで野菜や果物,花などをつくり,東京などの消費地に安く早く供給する近郊農業がさかんにおこなわれている。

      都市部近郊では,温室やビニールハウスを使って野菜などをつくる施設園芸農業もおこなわれている。

    • 宮崎県や高知県などでは,温暖な気候を活かして他の産地より早く出荷する促成栽培がおこなわれ,市場に出回る量が少ない時期に高い価格で売ることができる。
    • 長野県や岩手県などでは冷涼な気候を活かし,出荷時期を遅らせて高原野菜を高い価格で売る抑制栽培がおこなわれている。
  • 果樹栽培

    水はけのよい台地や扇状地などでおこなわれ,暖かい西日本などではみかんなどのかんきつ類,冷涼な東日本などではりんご,気温差が大きい内陸ではぶどうやももなどがつくられる。

  • 畜産

    北海道で乳牛・肉牛,宮崎県や鹿児島県などでは肉牛・豚の飼育がさかんにおこなわれ,広い土地を活かした経営の大規模化が進んでいる。

2 日本の林業・水産業

(1)日本の林業

  • 豊富な森林資源
    • 温帯で降水量の多い日本は,山地を中心に国土の約3分の2を森林が占め,その木材を使った木造建築も古くからつくられている。
    • 日本の森林は,人の手で植林されて育てられた人工林と,自然に森林となった天然林に分類される。人工林は木材に加工しやすいすぎ・ひのきなどの針葉樹が多く,天然林は広葉樹が多い。
    • 木材生産量は北海道がもっとも多い。また,津軽〔青森〕ひば・秋田すぎ・木曽ひのきを天然林の三大美林,天竜すぎ・吉野すぎ・尾鷲ひのきなどが人工林の美林として有名。
  • 林業の推移
    • 植林,下草刈り,間伐などを経て伐採をおこなうため,手間と長い年月がかかる。こうした中で林業に従事する人が減少し,高齢化が進んでいる。
    • 1960年代以降,安い木材の輸入が増えて自給率が低下。価格の高い国内の木材が売れず,林業離れがさらに進んでいる。

(2)日本の水産業

  • 豊かな漁場
    • 東シナ海などの日本近海には大陸棚が広がり,魚のえさとなるプランクトンが豊富。
    • 三陸海岸沖は暖流の黒潮(日本海流)と寒流の親潮(千島海流)が出合う潮目(潮境)となっており,獲れる魚も豊富。
    • 太平洋岸の八戸(青森県)・銚子(千葉県)・焼津(静岡県)などは遠洋漁業の基地として水揚げ量が多く,東シナ海に近い松浦(長崎県)などの沖合漁業の基地も水揚げ量が多い。また,各地で沿岸漁業がさかんにおこなわれている。
  • 漁獲量の減少
    • 1970年代後半以降,各国が(排他的)経済水域を設け,外国漁船の操業を制限したため,日本の遠洋漁業が打撃を受けた。
    • 各国の乱獲などの影響もあり,漁業資源保護のために国際的な条約を結び,漁獲量を制限した。
    • 漁獲量減少を補うため,近年は水産物の輸入が増えている。
  • 「獲る漁業」から「育てる漁業」へ
    • 魚や貝などをいけすなどで育てる養殖漁業が,波の静かな湾などでみられる。
    • 稚魚を人工的にふ化させて育て,海に放流して成長させてから獲る栽培漁業にも力を入れている。

この続きは授業で!テキスト、演習問題のPDFが無料ダウンロードできる!

14日間無料体験!今すぐ会員登録

学年・科目を選択

14日間無料で、
4万本以上の授業動画を受講いただけます。