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中国・四国地方

1 中国・四国地方のすがた

(1)中国・四国地方の地形と気候

瀬戸内海を挟んで北側の本州の部分を中国地方,南側を四国地方という。また,中国地方の中心にある中国山地の北を山陰,南を山陽という。

  • 山陰の自然

    中国地方のうち,なだらかな中国山地の北,日本海に面した地域を山陰といい,冬は北西からの季節風を受けて雪が多く降る。

  • 瀬戸内の自然
    • 中国山地と四国山地に挟まれた,瀬戸内海沿岸の地域を瀬戸内という。中国地方には岡山平野,広島平野などの平野が広がり,四国地方には讃岐平野(香川県)がある。瀬戸内海は入り組んだ海岸線が多く,小さな島も多い。
    • 気候は2つの山地に挟まれて季節風の影響を受けにくく,年間を通じて降水量が少ない。四国では昔から水不足になることも多く,讃岐平野ではため池が数多くみられる。
  • 南四国の自然

    四国山地の南側の地域。太平洋に面したところに高知平野が広がる。南東の季節風の影響を受けて雨が多く,黒潮(日本海流)に面しているために比較的温暖。

    中国・四国地方のすがた

(2)都市の役割と交通網

  • 広島市
    • 太田川河口の三角州に広がる古くからの城下町で,広島県の県庁所在地であると同時に中国・四国地方の中心都市。明治時代以降は城跡に軍の基地が置かれるなど軍事都市として発展,第二次世界大戦末期には史上初めて原子爆弾を落とされた。

      市内中心部には原爆ドームが保存され,世界文化遺産に登録されている。

    • 戦後は繁栄を取り戻し,地方中枢都市として国や大企業の支社が置かれ政令指定都市になるだけでなく,平和記念都市として世界に平和を訴えている。
  • 交通網の発達
    • 瀬戸内海は古くから東西の航路として使われ,また,本州と四国の間にはフェリーも就航している。
    • 鉄道では山陽新幹線が東西を結ぶ大動脈となっていて,在来線がそれを補うように東西,南北につながっている。岡山市は東西だけでなく山陰や四国につながる鉄道の中心で,2009年に政令指定都市となった。
    • 東西をつなぐ中国自動車道・山陽自動車道を中心に,南北にも高速道路がつながる。
    • 本州と四国を3つのルートで結ぶ本州四国連絡橋が開通。自動車道路や鉄道(児島・坂出ルートのみ)で本州と四国を行き来できるようになり,フェリーが衰退した。さらに,四国から関西などの大都市へ観光,買い物などに行く人が増え,地方経済の衰退(ストロー現象)がみられるようになった。

      東から神戸・鳴門ルート(明石海峡大橋など),児島・坂出ルート(瀬戸大橋),尾道・今治ルート(来島海峡大橋などのしまなみ海道)。

2 中国・四国地方の産業

(1)農業のようす

  • 四国南部の農業
    • 高知平野では温暖な気候を活かして,ビニールハウスできゅうり・ピーマン・なすなどの夏野菜の促成栽培をおこなっている。

      かつては米を年に2度つくる二期作がおこなわれていたが,米が余るようになったため,現在ではほとんどおこなわれない。

    • 四国山地に近い地域では棚田での稲作がおこなわれている。
  • 瀬戸内の農業
    • 愛媛県などでは日当たりのよい斜面でのみかんの栽培がさかん。全国第2位の生産量だが,輸入かんきつ類や他の産地などの影響を受け,近年は生産量が減少。
    • 岡山平野の北部ではももやぶどうが栽培されている。
  • 山陰の農業
    • 鳥取県は二十世紀なしを中心とした日本なしの栽培がさかん。
    • 鳥取砂丘に防砂林やかんがい施設をつくり,らっきょうや長いもなどを生産。この技術が世界各国の砂漠化防止に役立っている。

(2)漁業のようす

  • 「育てる」漁業

    波が穏やかな瀬戸内海では,養殖漁業や栽培漁業がおこなわれ,広島県は養殖かきの生産量が全国第1位,愛媛県ではブリやマダイ,真珠の養殖がさかん。

  • 沿岸・沖合漁業

    鳥取県の境港は日本海側で有数の水揚げ量を誇り,日本海のズワイガニ〔松葉ガニ〕の水揚げが多い。その他には山口県の下関港でのフグなど。

(3)瀬戸内工業地域の発展

  • 瀬戸内工業地域の成り立ち

    瀬戸内海の沿岸には,かつて海水から塩をつくる塩田が多く,その塩田の跡地を工場用地として使い,燃料や原料の輸入や工業製品の輸送に便利な立地となり,石油化学工業や鉄鋼業などの重化学工業が発展した。

  • 重化学工業の発展
    • 石油化学工業では倉敷市水島(岡山県)・周南市徳山(山口県)・新居浜(愛媛県)などに石油化学コンビナートが設置され,複数の工場が一カ所に集まり,効率よく生産ができるようになった。
    • 鉄鋼業は福山市(広島県)や倉敷市水島などに製鉄所が置かれた。

      石油化学工業や鉄鋼業でつくられた工業製品は,他の工業の素材として使うもので,海外だけではなく国内の他の工業地帯にも輸送された。

    • 1980年代以降,広島市やその周辺で自動車工業が発達。今治市ではタオルの生産がさかん。
  • その他の工業

    中国自動車道が開通すると,中国山地の山間部に工業団地や流通センターがつくられた。また,本州四国連絡橋が整備されたことで,四国の水産物や農作物が関西や関東に出回るようになった。

3 都市と農村の結びつき

(1)人口の集中

  • 人口の集中

    中国・四国地方では瀬戸内に人口が集中。広島市・岡山市・松山市(愛媛県)・高松市(香川県)など,人口30万人を超える都市のほとんどが瀬戸内にある。

    人口30万人を超える都市で瀬戸内にないのは,太平洋に面した高知市のみ。

  • 都市の問題

    人口が過密になった広島市では,住宅不足や交通渋滞が発生。これらの解決のため,郊外の山林近くにまで住宅を建設,さらに市街とこれらの地域を結ぶバスや鉄道などを整備。駅ビルなど,都市中心部の再開発もおこなわれる。

(2)過疎と高齢化

  • 過疎

    山間部や離島では,働きざかりの若者が仕事を求めて瀬戸内の工業地域や関西に流出。地域の人口が減少し,学校の統廃合やバスなどの廃止,医療機関の不足などの問題が深刻となっている。

  • 高齢化

    地域には65歳以上の高齢者が多く残るようになり,一部では住民の半数以上が高齢者で占められる限界集落が増加している。

(3)町おこしと市町村合併

  • 町おこし・村おこし

    特産品のブランド化(高知県馬路村のユズなど),高齢者が働ける町づくり(徳島県上勝町),棚田のオーナー制度(徳島県上勝町・高知県檮原町),地産地消の推進など,自分たちの力で地域を活性化する取り組みが進んでいる。

  • 市町村合併

    人件費などの市町村の財政負担を軽くするために1999年ごろから積極的におこなわれ(平成の大合併),全国の市町村が減少したが,地域の活性化にはあまりつながっていない。

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