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近畿地方

1 近畿地方のすがた

(1)自然のようす

  • 地形と気候
    • 北部は山が多く,京都府北部と福井県に面する若狭湾はリアス海岸として知られる。日本海側の気候で,冬には北西の季節風の影響を受けて積雪が多くなる。
    • 南部は紀伊山地を中心とした紀伊半島(和歌山県など)があり,その東側にはリアス海岸の志摩半島(三重県)がある。気候は黒潮(日本海流)の影響を受け温暖で,紀伊山地には年間の降水量が4000mmに達する場所もある。
    • 南北の山地に挟まれた中央部には琵琶湖や大阪平野があり,周りを山に挟まれた京都盆地や奈良盆地がある。大阪平野は瀬戸内の気候で,降水量が比較的少ない。
  • 琵琶湖とその保全
    • 日本最大の湖である琵琶湖は,滋賀県の全面積の約6分の1を占める。ここから流れる瀬田川(京都府では宇治川,大阪府では淀川)が大阪湾に注ぐ。また,琵琶湖・淀川水系は近畿地方の飲料水や工業用水としても使われる。
    • 琵琶湖は周辺からの産業廃水や生活廃水が流れ込んで富栄養化が進み,アオコや(淡水)赤潮といったプランクトンが大量発生した。
    • 現在は産業廃水の制限,プランクトン発生の原因となっていたリンを含む合成洗剤などを使用禁止するなどの政策を進め,琵琶湖をラムサール条約(水鳥などが棲む湿地を保護するため,水質保全を求める)に登録。

近畿地方のすがた

(2)京阪神大都市圏〔関西大都市圏〕

  • 大阪(大阪府)

    江戸時代から商業の中心として発展し,現在も近畿地方の経済や文化の中心。中心部は川や堀などがはりめぐらされ,臨海部も再開発が進む。

  • 京都(京都府)

    1000年以上も首都の平安京が置かれた古都で,歴史的な建物は世界文化遺産にも登録され,多くの観光客が訪れる世界的な観光都市。

  • 神戸(兵庫県)

    江戸時代末期以降,貿易港として神戸港が発展。異人館や中華街など,異国情緒あふれる街並みが残る。六甲山地が迫り平地が狭く,山地を削ってニュータウンをつくり,その土でポートアイランドなど埋立地をつくる。1995年の阪神・淡路大震災で大きな被害を受けた。

2 近畿地方の産業

(1)近畿地方の産業

  • 近畿地方の農業
    • 近郊農業がさかんで,京都市・大阪市・神戸市の大阪大都市圏〔関西大都市圏〕の郊外で野菜・花などを出荷。京都では九条ねぎなどの伝統的な京野菜が高値で取引される。
    • 南部の和歌山県では,丘陵地でのみかん栽培がおこなわれ,みかんの生産量は全国でもっとも多い。また,かきやくり,梅の栽培もおこなわれている。
  • 近畿地方の林業

    降水量が多く温暖な紀伊山地では,吉野すぎや尾鷲ひのきなどが育ち,林業がさかん。だが近年は輸入木材が増加,林業をする人の減少や高齢化が問題。

  • 近畿地方の畜産業

    松阪牛(三重県),近江牛(滋賀県),神戸牛(兵庫県)など,高級ブランド牛が有名。

  • 近畿地方の漁業

    兵庫県北部のカニ,志摩半島(英虞湾)の真珠の養殖など。

(2)大阪

  • 大阪のあゆみ

    江戸時代,全国から物資が集まったことから「天下の台所」とよばれ,日本の経済・商業の中心地として繁栄した。明治時代以降も東京と並ぶ経済の中心として発展。生産者から商品を仕入れて小売業者に販売する卸売業がさかんで,大阪市内には特定の商品を集めた問屋街がつくられた。

  • 大阪の課題

    戦後,本社を東京に移す企業が増え,大阪の地位が低下し,東京一極集中が進んでいる。1994年,大阪府南部の人工島に関西国際空港がつくられ,経済の活性化が期待されたが,期待通りの成果はあがっていない。

(3)阪神工業地帯の形成

  • 阪神工業地帯のあゆみ
    • 古くから経済・商業が栄え,明治時代にはせんいを中心とした軽工業が発達。
    • 戦後,内陸部では家庭電気製品などの機械工業,臨海部では鉄鋼業や石油化学工業が発達したが,自動車工業やハイテク産業などの工場が少ないことから低迷。さらにアジアなどの安い製品に対抗できなくなっている。
  • 中小工場とその発展

    内陸部に多い中小工場は,大工場の下請けをおもな仕事とし,不景気の影響を受けやすいが,高い技術力をもった工場も多い。東大阪市(大阪府)の中小工場が協力して,人工衛星「まいど1号」を打ち上げた。

  • 環境問題の発生

    1960年代,工業用地下水のくみ上げによる地盤沈下が発生。さらに工場からの煙が大気汚染を引き起こした。これを改善するため,工業用水のリサイクルをすることで地盤沈下を止め,工場からの煙も規制した。

  • 大阪湾の再開発

    近年,大阪湾の埋め立て地(ベイエリア地区)の再開発が進み,液晶テレビ(薄型テレビ)や太陽電池の工場が建設(パネルベイ・グリーンベイ)。さらに内陸部でも先端技術産業が発展。一部の工場の跡地にはテーマパークや商業施設などを建設。

(4)伝統産業と先端技術

  • 近畿地方の伝統産業

    信楽焼(滋賀県),西陣織・友禅染・清水焼(京都府),奈良筆(奈良県)など。古くから多くの人が住んでいたため,こうした伝統産業が数多く生まれ,今も残る。

  • 伝統産業と現代の先端技術
    • 戦国時代・安土桃山時代や江戸時代,鉄砲の生産地だった堺では,包丁などの堺打刃物に受け継がれ,現代では自転車工業に発展。
    • 清水焼などの陶磁器づくりから,ファインセラミックスの製品を開発。薄型テレビから医療器具など,さまざまな分野で使われている。

3 近畿地方の歴史と都市開発

(1)歴史のある都市

  • 奈良と京都
    • 奈良は710年に平城京,京都は794年に平安京として首都がそれぞれ置かれ,日本の政治・文化の中心として栄えた。
    • 現在でも寺・神社など当時のまま残っている建物や仏像が多く,これらの多くは世界文化遺産や国宝・重要文化財に指定されている。また,中国をモデルとした東西と南北に碁盤の目のように区切られた街路網が残り,町家とよばれる伝統的家屋も多い。
  • その他の歴史的な都市

    商業都市として栄えた堺(大阪府),神社にお参りする人のためにできた町(門前町)として栄えた伊勢(三重県),城下町として栄えた彦根(滋賀県)や姫路(兵庫県)など。

(2)歴史的景観の保全

  • 都市化・近代化と歴史的景観

    観光客が増加した結果,利便性を重視したホテルや高層ビルなどの建築が進み,歴史的景観を損ねる問題が出てきた。

  • 景観の保全

    京都市は京都市新景観条例(出された都道府県・市町村にのみ適用される決まり)を出し,ビルの高さの制限や看板の大きさ,デザインなどを定めた。

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