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中部地方

1 中部地方のすがた

(1)中部地方の区分

  • 北陸地方

    新潟県・富山県・石川県・福井県からなり,日本海に面した稲作地帯。

  • 中央高地

    山梨県・長野県・岐阜県の北部からなり,日本アルプスが南北に連なる。

  • 東海地方

    静岡県・愛知県・岐阜県の南部からなり,東名高速道路や東海道新幹線も通る,工業の発達した地域。

    経済的なつながりをさす場合,近畿地方に属している三重県も入れる。

(2)中部地方の地形

  • 北陸地方の地形
    • 新潟県の東部に越後山脈,富山県の南部に飛驒山脈が伸びる。
    • 日本最長の信濃川の下流に越後平野が広がり,稲作がおこなわれている。また,富山平野(神通川),金沢平野(手取川),福井平野(九頭竜川)と,川の下流に平野が広がる。福井県の若狭湾はリアス海岸として知られる。
  • 中央高地の地形
    • 飛驒山脈(北アルプス)・木曽山脈(中央アルプス)・赤石山脈(南アルプス)をまとめて日本アルプスといい,中央高地の南北に連なる。
    • 千曲川(信濃川の長野県での名前)が長野盆地を形成,山あいに松本盆地や甲府盆地がある。また,木曽川や天竜川がアルプスの間を太平洋に向けて流れている。
  • 東海地方の地形
    • 静岡県北部に赤石山脈の南側が伸び,静岡県と山梨県の間に日本最高峰の富士山がある。
    • 静岡県に富士川・大井川・天竜川が流れる。愛知県と岐阜県には木曽川・長良川・揖斐川が下流に濃尾平野をつくり,しばしば洪水を起こしたため,集落を堤防で囲む輪中がつくられた。

中部地方のすがた

(3)中部地方の気候

  • 北陸地方

    日本海側の気候となり,冬は北西季節風の影響を受け,山岳地帯では世界的にも雪の多い豪雪地帯となる。

  • 中央高地

    中央高地の気候となり,一日や夏と冬の気温差が大きい。標高が高いため,夏でも涼しくなることが多い。

  • 東海地方

    太平洋側の気候となり,夏は南東季節風を受けて降水量が多く,内陸部は気温が上がる。冬は乾いた風が吹いて乾燥する。

2 中部地方の産業

(1)中部地方の農業

  • 北陸地方の農業

    冬は積雪が多く,農作業ができないため,稲作だけをおこなう水田の単作が中心。そのため,コシヒカリなどの銘柄米をつくり,利益を上げる。平野が多く水も得やすいため,稲作以外はあまりおこなわれない。

  • 中央高地の農業
    • 甲府盆地では水はけのよい扇状地,気温差が激しいことを利用して,ぶどうやももの栽培がおこなわれている(ともに山梨県が日本一の収穫量)。
    • 長野盆地・松本盆地では,涼しい気候で育つりんごの栽培がさかん。

      甲府盆地や長野盆地,松本盆地では,戦前は養蚕業(蚕を育てて生糸の原料のまゆを得る)がさかんで,エサとなる桑をつくっていた。

    • 長野県の高原地帯(野辺山高原・菅平高原など)では,夏でも冷涼な気候を活かして高原野菜の抑制栽培がおこなわれている。
  • 東海地方の農業
    • 静岡県では,水はけのよい牧ノ原台地での茶の栽培(全国第1位の収穫量)や,駿河湾沿いの丘陵地でのみかんの栽培がおこなわれている。
    • 愛知県の渥美半島では施設園芸農業がさかんで,温室メロンや電照菊(夜も光をあてて開花を遅らせる)などがつくられている。
    • 東海地方の台地や半島では水不足になることが多く,各地に明治用水・豊川用水・愛知用水(愛知県)や三方原用水(静岡県)などがつくられた。

(2)東海地方の漁業

静岡県の焼津港は遠洋漁業の基地として有名で,世界各地でとれたまぐろやかつおなどが水揚げされる。また,港には魚市場以外にも冷凍倉庫や水産加工場などがある。

(3)東海地方の工業

  • 中京工業地帯

    愛知県から三重県北部や岐阜県南部に広がる,工業生産額日本一の工業地帯。戦前はせんい工業が中心だったが,戦後は重化学工業が発展。

  • 中京工業地帯の代表的都市
    • 豊田市(愛知県)

      第二次世界大戦後,自動車工業が発展。世界的自動車会社の本社が置かれ,周辺の市町村にも関連工場が並ぶ,日本でも有数の企業城下町。

    • 鈴鹿市(三重県)

      自動車関連の工場が多い。

    • 四日市市(三重県)

      沿岸に石油化学コンビナートが並び,1960年代には四日市ぜんそくが発生。

    • その他,東海市(愛知県)の鉄鋼業や,瀬戸市(愛知県)・多治見市(岐阜県)の陶磁器・ファインセラミックスの生産など。
  • 東海工業地域

    静岡県の沿岸部につくられた工業地域。浜松市のオートバイ,楽器の生産や,富士市の製紙・パルプ工業など。

(4)北陸地方と中央高地の工業

  • 北陸地方の工業(北陸工業地域)
    • 富山市周辺では豊富な水資源から発電・工業用水の調達をおこない,大量の電気を必要とするアルミニウムの加工や化学工業などがおこなわれている。
    • 積雪で農作業ができない冬の間,農家の副業としてさまざまな工業が発達。その多くは地場産業として各地に根付いている。鯖江市(福井県)のめがねフレーム,燕市(新潟県)の金属洋食器などは世界的にも知られる。
    • 伝統工業として,小千谷ちぢみ(新潟県),輪島塗・加賀友禅(石川県)などがある。

      新潟県柏崎市と福井県の若狭湾に原子力発電所があり,今後稼働が認められればそれぞれ関東・関西に送電をおこなう。

  • 中央高地の工業

    戦前は近くの養蚕業と結びつき,まゆから生糸をつくる製糸工場があったが,戦時中に東京の工場がそこに移転。戦後は時計・カメラなどの精密機械工業が発展。現在は中央自動車道の周辺にIC〔集積回路〕の工場などが進出。

3 強まる世界との結びつき

(1)名古屋大都市圏〔中京圏〕

  • 名古屋市

    江戸時代から城下町として栄え,第二次世界大戦後には地方中枢都市として国の機関や大企業の支店が置かれる。周辺の都市と文化や経済で結びつき,名古屋大都市圏の中心として発展。また,政令指定都市で人口も約230万人と多く(全国第4位),第三次産業につく人も多い。

  • 交通網

    東京大都市圏と大阪大都市圏の間にあり,東海道新幹線や東名・名神高速道路で両方とつながる。また,中央高地とは中央自動車道,北陸地方とは東海北陸自動車道でつながる。

    東京と名古屋の間でリニア新幹線の建設が決まり,2027年に予定どおり開通すると,東海道新幹線(1時間半)の約半分の時間(40分)で結ぶとされている。

(2)貿易の特色

  • 名古屋港

    豊田市などで生産された自動車や関連部品などを輸出。

  • 中部国際空港〔セントレア〕

    常滑市(愛知県)沖の人工島につくられ,旅客と貨物の輸送拠点であるハブ空港をめざしている。

(3)北陸地方と他地域との結びつき

  • 環日本海経済圏構想

    1980年代後半に出てきた,ソビエト連邦(現在のロシア連邦)・中国・韓国の日本海周辺国との経済連携の考え。日本側は新潟県が中心となって模索している。

  • 新潟市(北陸地方初の政令指定都市)による物流の拠点づくり

    新潟港・新潟空港・上越新幹線・高速道路で各地との結びつきを強め,物流の拠点となっている。

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