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人権と日本国憲法

1 人権思想

(1)人権思想の発生

  • 人権とは?

    人が生まれながらにして平等にもつ権利。1215年,イギリスのマグナ=カルタ〔大憲章〕で貴族たちが王権を制限させたことが,その意識の発端となる。その後,17世紀後半のイギリス,18世紀後半のアメリカやフランス,20世紀前半のドイツなどで人権の保障が進んでいった。

  • 啓蒙思想家

    旧来の価値観に縛られている人々を,新しい考えに導く思想家を啓蒙思想家という。

    • ロック(イギリス)

      ホッブズに続き,社会契約説により社会・国家の成立について説明した。著書『統治二論〔市民政府二論〕』で間接民主制を主張,イギリス名誉革命を正当化した。

    • モンテスキュー(フランス)

      ロックの影響を受け,著書『法の精神』で三権分立を主張。

    • ルソー(フランス)

      ロックに続き,著書『社会契約論』で直接民主制を主張,フランス革命に影響を与えた。

(2)人権思想の確立

  • 市民革命

    • イギリス

      ピューリタン〔清教徒〕革命(1642年)の後,無血革命である名誉革命(1688年)を達成。翌年,権利宣言を法制化し,権利章典として議会の権限を確立。

    • アメリカ

      アメリカ独立革命の最中に独立宣言(1776年)を発表。基本的人権と国民の主権を主張し,1787年にはアメリカ合衆国憲法が成立。

    • フランス

      フランス革命(1789年)で,国民議会が自由・平等の思想にもとづき人権宣言を発表。

  • 社会権の発生

    人間らしい生活を営むための権利を主張し,その現実を国家に要求。18世紀後半以降,産業革命が進み資本主義社会に突入し,平等のはずの人間に格差が拡大したことから,20世紀になり唱えられるようになった権利。ドイツのワイマール憲法(1919年)が初めて認める。

2 大日本帝国憲法〔明治憲法〕の制定

(1)背景

明治維新後の自由民権運動の展開と立憲国家の成立。不平等条約改正のため,憲法制定・議会開設は近代国家として必要な条件だった。

(2)制定

ヨーロッパで学んだ伊藤博文を中心に,プロシア〔プロイセン・ドイツ〕憲法を模範として作成。1889年2月11日,黒田清隆内閣の下で明治天皇が発布。

(3)特色

  • 欽定憲法
  • 天皇主権〔主権在君〕
  • 天皇は神聖不可侵
  • 天皇は立憲君主だが天皇大権を行使
  • 天皇には陸海軍の統帥権が存在
  • 臣民の人権は法律により制限
  • 帝国議会は天皇の協賛機関
  • 衆議院・貴族院の二院制(両院の対等)
  • 内閣は天皇の輔弼機関
  • 国務大臣は天皇に対し個々に責任を負う
  • 裁判所は天皇の名において裁判をおこなう
  • 中央集権体制
  • 憲法改正は天皇が発議

3 日本国憲法の制定

(1)背景

ポツダム宣言を受諾し,アジア太平洋戦争に敗戦(1945年)。軍国主義であった日本の民主化のため,大日本帝国憲法の改正が必要とされた。

(2)制定

政府による改正案は,アメリカ軍からなるGHQ〔連合国軍最高司令官総司令部〕に拒否され,マッカーサー草案を参考に再作成。帝国議会と枢密院の審議・承認を経て1946年11月3日に公布。1947年5月3日に施行された。

(3)特色 →国家の最高法規

  • 民定憲法
  • 国民主権〔主権在民〕
  • 天皇は日本国と日本国民統合の象徴
  • 天皇の国事行為には内閣の助言と承認が必要
  • 平和主義
  • 基本的人権の尊重
  • 国会は国権の最高機関で国の唯一の立法機関
  • 衆議院・参議院の二院制(衆議院の優越)
  • 議院内閣制
  • 内閣は国会に対し連帯して責任を負う
  • 司法権の独立
  • 地方自治を尊重
  • 憲法改正は国会が発議し国民投票がおこなわれる

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