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国際社会のしくみ

1 国際社会のしくみ

(1)国際社会と国家

  • 国際社会と国家

    世界のほとんどの人々は国家に属して暮らし,それぞれの国は主権をもつ(主権国家)。近代以降に発生した主権国家は,第一次世界大戦後に提唱された民族自決の原則とともに広まり,第二次世界大戦後にはアジア・アフリカで多くの国が独立した。

    • 他国の支配や干渉を受け付けず(内政不干渉の原則),他の国と対等の権利(主権平等の原則)をあわせて主権とよび,これをもつ国家が世界で約190余りある。
    • 領土・人口(国民)・主権を国家の三要素とよぶ。
  • 主権のおよぶ範囲
    • 主権のおよぶ範囲を領域といい,領土(主権のある陸地)・領海(領土の沿岸から12海里の海)・領空(領土と領海の上空)からなる。この領域に,他国は無断で立ち入らない領土不可侵の原則がある。

      南極大陸と宇宙空間は人類の共通資産としてどこの国にも属さない。

    • 領海の外側,沿岸から200海里までを(排他的)経済水域とよび,この範囲内での漁業資源や鉱物資源などの権利は沿岸国にある。経済水域内の上空の飛行は自由。
    • 経済水域の外側を公海といい,どこの国の船・漁船も自由に航行や操業できる。
    • 周囲を海に囲まれた日本には,ロシアとの間に北海道の北方領土(第二次世界大戦終了以降,ソ連→ロシアに占領されている),韓国との間に島根県の竹島(韓国が不法占拠),中国・台湾との間に沖縄県の尖閣諸島の問題がある。
  • 国旗と国歌

    国家のシンボルとして各国が定めた国旗・国歌には,互いに敬意を表し,尊重し合うことが国際的な礼儀とされている。日本では1999年に国旗・国歌法を定め,日章旗〔日の丸〕を国旗,君が代を国歌とした。

(2)国際社会のルール

  • 国際法

    国同士が外交をおこなう上で守るべきルールを国際法といい,以下の種類がある。

    • 国際慣習法

      治外法権など外交使節の特権や領土不可侵など,国家間で慣習とされてきたもの。

    • 条約

      2国間,または多国間で文書を通じて結ぶ取り決め。

  • 国際社会と国際法

    国際法に強制力はなく,各国間の合意によって守られている。国家間の争いを裁く国際連合の機関として,オランダのハーグに国際司法裁判所が設けられており,当事国双方の同意を得て裁判をおこなうが,判決に強制力はない。

2 国際連合

(1)国際連合の目的と特色

  • 国際連合の成立

    第一次世界大戦後につくられた国際連盟は問題点が多く,第二次世界大戦を防げなかった。この反省から,戦争を防いで世界平和を維持することを目的に,1945年のサンフランシスコ会議で国際連合憲章がつくられ,1945年10月24日に国際連合が発足。本部はアメリカのニューヨークに置かれ,発足当初51カ国だった加盟国は,2014年現在,193カ国。

  • 国際連合の特色
    • 多数決制

      国際連盟では全会一致制が原則のために議決が進まなかったため,国際連合では1国1票の多数決制がとられている。

    • 大国中心主義

      アメリカ合衆国・ロシア連邦・イギリス・フランス・中華人民共和国の五大国に拒否権を与え,五大国すべてが賛成しないと決定できない(=大国一致の原則)などの大国中心主義をとっている。

    • 強制措置

      他国への侵略など,平和をおびやかす国に対して,経済制裁の他に軍事行動もとることができる。

(2)国際連合のしくみとはたらき

  • 総会

    すべての加盟国からなり,主権平等の原則にもとづく1国1票の多数決制をとる。年1回の定期総会のほか,特別総会などを必要時に開く。

  • 安全保障理事会〔安保理〕
    • 世界の平和の維持を目的に置かれる,国連の中でも強い権限をもつ機関。拒否権をもつ米・露・英・仏・中の五大国を常任理事国とし,10カ国の非常任理事国(任期2年,毎年5カ国ずつ改選)を含めた15カ国で構成される。
    • 国際紛争の調査をおこない,解決方法を勧告する。他国への侵略など,平和をおびやかす国に対して,経済制裁や軍事行動などの強制措置もとることができる。また,加盟国は安保理の決定に従う義務がある。
  • 経済社会理事会

    経済・社会・文化・教育などの社会問題に対応。さまざまな専門機関をもち,協力して活動をおこなう。

  • おもな専門機関

    教育や文化の振興をおこない,世界遺産を管理する国連教育科学文化機関(UNESCO),感染症などの対策をおこなう世界保健機関(WHO)など。専門機関以外にも,総会によってつくられ,子どもの権利を守る国連児童基金(UNICEF)や,国際機関として世界的な自由貿易を進める世界貿易機関(WTO)などもある。

  • その他

    事務総長を中心とする事務局や,国際司法裁判所などがある。

(3)国際連合の活動と日本

  • 国際連合のはたらき
    • 紛争地域に平和維持活動(PKO)や平和維持軍(PKF)を派遣し,停戦や選挙の監視などの平和維持のための活動をおこなう。
    • 経済・社会・文化などの分野で,専門機関を通して世界の人々の生活を向上させる。
  • 国際連合と日本

    日本が国際連合に加盟したのは1956年,当時のソ連と国交を回復した日ソ共同宣言の後。それ以来,アメリカに次ぐ世界2位となる国連分担金を納め,自衛隊をPKOに参加させるなど,積極的に国連に参加してきた。近年はドイツ・インド・ブラジルなどとともに安全保障理事会の常任理事国入りをめざしている。

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