講師

URLコピー

※講座タイトルやラインナップは2018年現在のもので、実際の講座と一部異なる場合がございます。無料体験でご確認の上、ご登録お願いいたします。

講師紹介

この授業の
サンプルテキスト公開中!

※サンプルテキストは実際の講座と一部異なる場合がございます。無料体験でご確認の上、ご登録お願いいたします。

国際社会の課題③

1 南北問題・人口問題

(1)南北問題

発展途上国と先進工業国の経済格差や,そこから発生するさまざまな問題を南北問題という。

  • 発展途上国

    おもに赤道から南の南半球に多く,地球の総人口の約8割を占める。かつて欧米などの植民地だった国が多く,政治的・経済的に不安定。

    • 特定数種類の農産物・鉱産物の輸出のみで経済が成り立っている(モノカルチャー経済)場合が多く,それらの国際取引価格に経済が左右され,国内外に多額の累積債務を抱えている。
    • モノカルチャー経済を打破するために工業化を進めるが,そのために必要な資金も結局はモノカルチャー経済で集めなければならず,工業化がうまくいかないことが多い。
    • 不安定な経済への不満を抑えるために独裁体制をとる国が多く,民族問題とも重なり政治的にも不安定となっており,医療や教育にまでお金が回らず,平均寿命が短く,就学率も低い。
    • 生活のために子どもが働きに出ることが多く,基礎知識を身に付けていないために大人になっても不安定な仕事に就くことが多い。また,民族問題などから子どもが兵隊となることもある(チャイルドソルジャー)。
  • 先進工業国

    おもに赤道から北の北半球に多く,経済が発達し生活水準が高い国。

  • 南南問題

    発展途上国の中でも格差が生まれること。また,1つの発展途上国の国内でも格差が生まれてきている。

    • 最貧国

      おもにサハラ砂漠以南のアフリカの国々。

    • 豊かになった発展途上国

      韓国・シンガポールなどのアジアの新興国・地域や,石油などの資源が豊かなサウジアラビア・アラブ首長国連邦・クウェートなど。

      近年成長が著しいブラジル・ロシア・インド・中国・南アフリカの5カ国を,英語の頭文字からBRICSという。

  • 南北問題・南南問題への対応

    発展途上国側の要求で,国連が1964年に国連貿易開発会議(UNCTAD)を設立し,世界銀行(国際復興開発銀行,IBRD)と協力して,技術・資金の援助を進めている。さらに先進工業国は発展途上国へ政府開発援助(ODA)をおこない,民間の非政府組織(NGO)なども支援をおこなっている。

(2)人口問題

  • 人口増加

    世界人口は,2014年現在72億人を超え,アフリカなどの発展途上国での人口増加率が高い。さらに2025年には人口の6人に5人が発展途上国の人々になると予想されている。

  • 貧困と飢餓

    発展途上国では人口の急増により穀物需要が増え,経済の発展が追い付かず,多くの人々が貧困に直面している。さらに内戦や不作,食料価格の高騰などが重なると,発展途上国では飢餓も発生する。一方,先進工業国ではとうもろこしなどの穀物を家畜の飼料や燃料として消費したり,食料を捨てるなど,食料配分のかたよりが問題となっている。

2 資源・エネルギー問題

(1)日本のエネルギー消費

  • 限りある資源
    • 日常生活に欠かせないエネルギーとしてもっとも多く使われている,石油・天然ガス・石炭などを化石燃料といい,世界のエネルギー消費の8割以上を占める。
    • 石油(原油)産出国が中東地域に集中しているなど,分布にかたよりがあり,また採掘できる年数(可採年数)にも限りがあり,エネルギーの枯渇が心配されている。
  • 日本のエネルギー消費
    • 日本のエネルギー消費はその約半分を産業部門が占めているが,最近はあまり増加せず,電化製品の普及などによる家庭部門の消費量が増えている。
    • 国内のエネルギー資源が乏しい日本は,石炭以外の化石燃料のほとんどを輸入に頼っていたが,1970年代に発生した石油危機以降,化石燃料に頼り過ぎない安定的な資源の確保を図ってきた。

(2)日本の発電エネルギー

  • 日本の発電
    • 水力発電

      ダムなどに溜めた水のエネルギーで発電機を回し,電気をつくる。二酸化炭素をあまり出さず,安定して発電できるが,発電量が少ない。

    • 火力発電

      石炭や石油,天然ガスなどの化石燃料を燃やして発電機を回し,電気をつくる。燃料を燃やすときに二酸化炭素を多く排出するため地球温暖化や大気汚染の原因となり,燃料を中東など特定の地域に依存しがちになる。

    • 原子力発電

      海外から放射性物質を輸入し,その反応で発電機を回し,電気をつくる。少量で多くのエネルギーを獲得できるが,安全性や発電終了後の放射性廃棄物の処理に問題が残る。2011年3月に東日本大震災によって発生した福島第一原子力発電所の事故により,原子力の危険性が再認識された。

    • 再生可能エネルギー

      太陽光・風力・地熱・バイオマス(生物資源)など,地球にやさしい発電方法。発電量が少なく不安定で,コストがかかるなどの問題点も残る。

  • 省資源・省エネルギー

    循環型社会(持続可能社会)の実現のため,エネルギー消費を減らして省資源・省エネルギー社会をめざす。自動車ではハイブリッドカーや燃料電池車の開発が進む。

3 世界の中の日本

(1)日本の平和主義と外交

  • 平和主義

    憲法の基本三原則の一つ。具体的には戦争放棄・戦力の不保持・交戦権の否認をいい,日本は国連の活動への協力を中心としながら,貿易と産業発展を重視する国家となってきた。

  • 日米安全保障条約(1951年→60年に改定)

    アメリカ合衆国とソ連の冷戦が始まると,日本は主権を回復して日米安全保障条約を結びアメリカとの協調を強め,経済発展により力を注ぐようになった。一方で在日米軍基地の約75%が沖縄県に集中し,大きな負担となっている。

  • 非核三原則

    唯一の被爆国(広島・長崎)として,核兵器を「持たず,つくらず,持ち込ませず」の非核三原則を掲げ(佐藤栄作内閣),国際的な核兵器の削減に積極的に取り組んできた。

  • 近隣諸国との関係

    植民地支配や戦争で被害を与えた東南アジア諸国とは,経済協力などで関係が改善されてきたが,中国や韓国とは領土問題など多くの課題があり,北朝鮮とは拉致被害者や国交正常化の問題がある。また,ロシアとの北方領土問題も解決していない。

(2)日本の国際貢献

  • 日本の国際貢献

    世界的な経済大国となった日本は,発展途上国への技術協力や経済援助などを積極的に進めてきた。さらに国連の平和維持活動(PKO)への参加や,地球温暖化防止のための国際的な枠組みづくりなどでも貢献している。

  • 非軍事分野での国際貢献
    • 政府開発援助(ODA)

      先進工業国の政府が発展途上国におこなう援助。従来はアジア向けが多かったが,近年はアフリカへの援助額も増えている。

    • 国際協力機構(JICA)

      技術指導や教育・文化,医療分野を中心に青年海外協力隊を派遣。また,海外の災害地には国際緊急援助隊を派遣している。

  • PKOへの参加

    1991年の湾岸戦争をきっかけに,92年にPKO協力法を制定。以後,カンボジア・ゴラン高原・モザンビーク・東ティモールなどに自衛隊を派遣した。

  • 人間の安全保障

    近年の国際貢献では,人権や医療などの人間のくらしに着目した安全保障が求められる。

この続きは授業で!テキスト、演習問題のPDFが無料ダウンロードできる!

14日間無料体験!今すぐ会員登録

学年・科目を選択

14日間無料で、
4万本以上の授業動画を受講いただけます。