本が100倍楽しめる!“ドクショク”にチャレンジ!<みんツイ研>

みんなのTweet研究会”では、同世代のTweet内容をデータ分析のエキスパート企業さんと一緒に分析し、頻出したキーワードを元に大学生ライターが記事にしていきます!

こんにちは!三度の飯より読書が好き、大学生ライターの山田です。突然ですが、漫画や小説を読んでいて、アニメを見て、「この食べ物おいしそうだな~」とよだれが出そうになることはありませんか?例えばジブリ映画の食べ物がすごく丁寧に、おいしそうに描かれているのは映画の魅力の1つですし、それ以外でも見て・読んで「食べてみたい!」と思うことはあると思います。

そんなあなたに朗報です!読んだものが作れる、夢のようなレシピ本があるんです。今回注目したキーワードは「料理」。タイトルの“ドクショク”は私の造語です。読んで食べる“読食”に挑戦してみました!

『マンガ食堂』/梅本ゆうこ/株式会社リトルモア

これまでに300品以上の漫画料理を再現した著者による、独特の感性で作られた料理の数々!「これぞマンガ飯」の章では『ドラえもん』や『ブラックジャック』からユーモア溢れる料理が再現されています。私が一番おもしろいと思ったのは、『あさりちゃん』で登場した「おたまじゃくしの池」というカスタードパイ(笑)

一見「ええっ」と首を傾げたくなるメニューでも、完成品を見るとおいしそうで食べてみたくなるから不思議なもの。ファンタジーを現実に持ってくることができるのも、料理の魅力です。

「あの女(ひと)の手料理」の章では、漫画のヒロインが作った料理を丁寧に再現。ほとんどが4ステップの簡単なレシピで、女子力(家庭力?)アップ間違いなし?!最近映像化された『失恋ショコラティエ』や『リトルフォレスト』からも、おいしそうな料理が再現されていました。

『まんがキッチンおかわり』/福田里香/太田出版

ただのレシピ本には留まらないこの一冊。「フード理論でまんがを読む」という趣旨で進むエッセイ調の文体で、読み物としても本当に興味深いものでした。著者の福田里香さんが考えるフード理論とは、

1. 善人は、フードをうまそうに食べる

2. 正体不明者は、フードを食べない

3. 悪人は、フードを祖末に扱う

というもの。食べ物とキャラクターの性格を関連付け、上記の「フード三原則」以外にも様々な視点を読者に与えてくれます。これを読んだ後に漫画を読むと、「確かに!なるほど!」と新たな発見も。著者と漫画家さんの「フード」にまつわる対談も間に挟まれ、漫画好きにも料理好きにもおすすめです。

『物語に出てくる楽しいお菓子の作り方』/吉田菊次郎/朝文社

昔絵本で読んだ、大きなホットケーキが食べてみたい…あのビスケットを焼いてみたい…そんな夢を持っている人もいるのでは?

絵本に描かれる食べものって、どれもすごく可愛くて、そしておいしそうなんですよね。私は今でも絵本が大好きで、勉強をしに行ったはずの図書館で、息抜きに児童書コーナーで絵本を読むこともたまーにあります。(もしかして怪しい大学生?)

そんな人におススメなのがこの一冊!どれもすぐに手に入る材料で出来て、見た目も可愛く話のタネにもなりそう。バレンタインやホワイトデー、ちょっとしたプレゼントに最適なお菓子のレシピ本です。

「実際につくってみた」

…というわけで!『物語に出てくる楽しいお菓子の作り方』より、「はらぺこあおむしのジャムマフィン」を作ってみました!

絵本の中でも『はらぺこあおむし』は特に大好きな作品で、絵はキレイで仕掛けは面白く、小さいころは毎日のように読んでいました。

材料を混ぜて、カップに入れて、オーブンで20分焼いたら…完成!外の焼き目はカリッとして、中はふわふわの蒸しパンのような仕上がりになりました。甘さ控えめで食後のデザートに最適。いくらでも食べられそうで、はらぺこあおむしの気分になります。

女子会には持ってこいのお菓子でした!

まとめ

いかがでしたか?食べることも読むことも、私にとって人生の楽しみなので、ついつい熱く語ってしまいました。今回紹介した本の中では「食」に関するいろいろな考えが取り上げられていて、「食べることって大切だなあ…」と何だか深いことも考えたり(笑)食べ物という視点で本を読むと、新しい発見があるかもしれませんね!

大学生ライター

Megumi Yamada

横浜国立大学教育人間科学部、心理学専攻の学生。新潟県の僻地で生まれ、神奈川の人の多さにはまだ慣れません。おいしい食べ物とおもしろい本が好き。