経済学部って何を学ぶところ?素朴な疑問に答えます【ミニコラム】

「経済学部」と聞いて、なんだか難しそうだと感じる人もいるかもしれませんが、意外と身近な学問を学ぶところでもあるのです。経済学部にある代表的な学科について具体的に紹介していきますので、大まかなイメージをつかんでみましょう。

日本経済の基礎を学ぶ「経済学科」

経済学科では、日本経済の動きの基礎となっている経済学の理論「マクロ経済」や「ミクロ経済」を中心に学びます。政府や企業、消費者による経済活動の全体的な流れを捉えるための学問が「マクロ経済」で、景気に関する話題はこの部類に入ります。一方、個々の経済主体の動きに注目して、様々な経済事象を分析していくのが「ミクロ経済」です。需要と供給に基づく価格決定のメカニズムなどは、ミクロ経済の具体例のひとつです。経済の基礎となる理論を学ぶことで、社会で日々起こっている経済事象がより理解しやすくなります。将来、国家公務員や地方公務員をめざすのであれば、基本的な経済構造に関する知識が必要となってきます。

ビジネスの仕組みを学ぶ「経営学科」

将来、何らかのビジネスを起こしたり、経営企画等の業務に携わるために必要な理論やスキルを習得できるのが経営学科です。ある製品やサービスを売るためにはどのような施策を実行すべきかなどマーケティングについても学べる学科です。さらに、財務や会計といった分野が経営学科のカリキュラムとして盛り込まれている大学もあります。企業があるビジネスで成功し続けるためには、どのような戦略を打つべきかなど、事例をもとに学ぶ機会を設けているところもあります。

日々刻々と進化する金融市場の仕組みを学ぶ「金融学科」

日本や世界における株式市場や為替市場の仕組みなどを学ぶことができるのが金融学科です。将来、銀行や証券会社、各種保険関係の企業への就職を希望している人にとっては、仕事に直結しやすい知識を習得することができます。また、企業等の資金調達(ファイナンス)の仕組みについても、体系的に学ぶことができる学科です。大学によっては、経営学科や経済学科の一部として、金融関連のカリキュラムを設けているところもあります。

現代には欠かせない!情報システム系の学科

将来IT系ビジネスに関わりたいと考えている方にとって、必要な理論や情報システムスキルを習得できる学科です。経済学科や経営学科、金融学科との結びつきも強く、統計学等を駆使した実践に近い学問が中心となる傾向があります。各学科の特徴から、経済学部は、将来の仕事とも近い存在であることは間違いなさそうですね。