入試問題のダウンロード・傾向と対策など
令和2年度(2020年)に受験を迎える方への情報をご案内します。
最新の情報は大阪府教育委員会のホームページでご確認ください。
特別入学者選抜
・出願期間:2月14日(金)、17日(月)
※音楽科…2月4日(火)、5日(水)
・学力検査:2月20日(木)
・実技検査・面接:2月21日(金)
※音楽科…視唱、専攻実技:2月16日(日)聴音:2月20日(木)
・合格発表:3月2日(月)
一般入学者選抜
・出願期間:3月4日(水)~6日(金)
・学力検査:3月11日(水)
・合格発表:3月19日(木)
調査書
・特別入学者選抜の場合
各学年の評価の比重は、1年:2年:3年=1:1:3。各科目は5点満点。
よって、1科目あたり、5点+5点+5点×3=25点満点で評価。
内申点=25点×9科=225点満点
・一般入学者選抜の場合
各学年の評価の比重は、1年:2年:3年=2:2:6。各科目は5点満点。
よって、1科目あたり、5点×2+5点×2+5点×6=50点満点で評価。
内申点=50点×9科=450点満点
特別入学者選抜
・学力検査
国語、社会、数学、理科、英語(リスニングテストを含む)の5教科を各45点満点の合計225点満点で行う。※国語、数学、英語の学力検査については、A(基礎的)、B(標準的)の2種類の問題が作成され、各高校が使用する問題を選択する。(リスニングテストは A と B で同一問題)
・合格者の決定方法
各高校が決めた基準倍率を、学力検査(225点満点)と内申点(225点満点)にかけて総合点(450点満点)を算出する。
面接を実施する学科では、自己申告書、調査書の「活動/行動の記録」を資料として、学校のアドミッションポリシーに最も適合する者から順に、募集人員の50%を上限に決定し、残りを総合点で決定する。
実技を実施する学科では、総合点に実技点を加算して合計点を算出し、上位90%を決定する。このうち、残り10%はボーダーゾーン制により決定される。
一般入学者選抜
・学力検査
国語、社会、数学、理科、英語(リスニングテストを含む)の5教科を各90点満点の合計450点満点で行う。国語、数学、英語の学力検査については、A(基礎的)、B(標準的)、C(発展的)の3種類の問題が作成され、各高校が使用する問題を選択する。ただし、リスニングテストについては、A と B を同一問題とし、C は別の問題とする。
・合格者の決定方法
各高校が決めた基準倍率を、学力検査(450点満点)と内申点(450点満点)にかけて総合点(900点満点)を算出し、上位90%を決定する。このうち、残り10%はボーダーゾーン制により決定される。
☆ボーダーゾーン制
総合点で判断した定員の上位90%~110%に該当する者のうち、自己申告書、調査書の「活動/行動の記録」の記載内容が各高校のアドミッションポリシーに極めて合致する者を優先的に合格させ、残り定員に達するまでを再度総合点で判断する制度。
☆入学者選抜における英語資格(外部検定)の活用
英語の外部検定( TOEFL iBT 、IELTS 及び実用英語技能検定〈英検〉)のスコア等が、一定レベル以上の場合、出願時に申請すれば、学力検査「英語」で以下の点数が保障される。この英語資格の活用については、すべての種類の検査問題を対象とする。
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※平成31年7月時点の情報です
幅広い内容に対応できる総合力を身につけよう!
時間:55分 満点:90点 ※リスニング15分、筆記試験40分
会話文・長文総合・英作文の3つの大問とリスニングの構成。リスニング問題は独立しており、時間も15分与えられている。総合問題が中心である。
項目 | 内容 | 配点 |
---|---|---|
1. 会話文〈梅〉 | 語形変化、指示語の内容、適文選択、整序英訳、文挿入位置選択、内容把握、適語句補充、英問英答が出題されている。 | 30 |
2. 長文総合〈琵琶湖疏水〉 | 適語選択、指示語の内容、文整序、具体的内容指摘、整序英作文、英訳文の適語句補充、内容一致文選択が出題されている。 | 30 |
3. 英作文 | 条件作文が出題されている。 | 8 |
4. リスニング | 応答文、絵を選ぶ、英文と質問、対話文と質問が出題されている。 | 22 |
出題傾向、出題問題数、長文の分量など大きく変更していない。
会話文・長文総合は文章量が多いが、標準的な問題。総合問題なので、内容を把握した上で答える問いも多い。
英作文は、30語程度の英文で書かせる完文形式である。
リスニングは、バリエーションに富んだ構成となっている。
会話文には、指示語の具体的な内容を書かせる問いもあるので、文章を読む際は指示語が何を指しているのかも意識して読もう。
長文総合も文章量が多く選択肢も長めだが、標準的な問題。会話文とともに、英訳文の適語補充問題がよく出されている。総合問題なので、当然内容を把握した上で答える問いも多い。文法知識で解ける問い、内容理解が求められる問いを見極めうまく時間配分をしよう。
英作文は、30語程度の英文で書かせる完文形式である。ある条件やテーマについて自分の言葉で表現できるように日頃から練習を積んでおこう。
リスニングは、大問数6つで構成されている。短い会話を聞いて質問に答える・絵を選ぶといった基礎的な問いとやや長めの英文を聞いて質問に答える問いとバリエーションに富んだ構成となっている。すべて選択式だが選択肢もやや長いものもあり、英文に含まれている情報を聞き取り整理する練習をしておく必要がある。
分野 | 出題内容 | 17 | 18 | 19 |
---|---|---|---|---|
英文法・語彙 | 空所補充 | |||
語形変化 | ||||
整序英作文 | ||||
文法問題(長文形式) | ○ | ○ | ○ | |
語彙 | ||||
和文英訳 | ||||
長文読解 | 指示語 | ○ | ○ | ○ |
文整序・脱文挿入 | ○ | ○ | ||
長文中の空所補充(単語レベル) | ○ | ○ | ○ | |
長文中の空所補充(文レベル) | ○ | ○ | ○ | |
英問英答 | ○ | ○ | ○ | |
日本語記述 | ○ | ○ | ||
内容一致 | ○ | ○ | ○ | |
資料問題 | ○ | ○ | ||
要約 | ||||
長文を踏まえての作文 | ||||
英作文 | 自由英作文(問題意識を問う) | |||
自由英作文(自分を問う) | ||||
自由英作文(交流) | ○ | ○ | ||
イラストを用いた英作文 | ○ | |||
リスニング | 短めの対話を聞いて答える | ○ | ○ | ○ |
ビジュアル問題 | ○ | ○ | ○ | |
書き取り | ||||
リスニング総合問題 | ○ | ○ | ○ |
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【高校受験】英語 大阪府 公立高校受験対策
オリエンテーション(高校受験対策講座の進め方)
関数・図形は類題練習を!効果的な学習方法が求められる。
時間:50分 満点:90点
問題数は20題前後で少なめ。時間は50分だが、解き方を書く問題や証明問題が含まれるので、時間配分に注意して解かないと、時間内ですべてこなすのは難しいだろう。
項目 | 内容 | 配点 |
---|---|---|
1. 独立小問9題 | 数の計算、式の計算2題、平方根の計算、資料の活用、正負の数、2次方程式の文章題、確率、放物線と直線 | 32 |
2. いろいろな事象と関数(パイプ椅子の並べ方) | 表にあてはまる数、関係式、対応する値、連立方程式の利用 | 17 |
3. 平面図形の計量(長方形と二等辺三角形) | 角度、相似の証明、線分の長さ2題 | 20 |
4. 立体図形の計量(四角錐) | ねじれの位置、対角線の長さ、四角形の面積、線分の長さ、切断された立体の体積 | 21 |
例年、大問1は小問集合題。はじめの計算問題には落ち着いて取り組み、必ず正解しておきたい。ここ数年、資料の活用、確率、放物線のグラフが小問として出題されているので、得意分野にしておけば取り組みやすい。
大問2は関数。題材は様々で、問題文が長いことも多いが、はじめに関係式と対応する値についての設問があり、そのあとに連立方程式を利用して解く文章題がある形式がほとんどだ。
大問3・4は図形問題。平面図形では記述式の証明問題を含み、相似、三平方の定理の利用が中心になっている。また、円の性質も利用する場合があり、図形の総合力が問われる。空間図形では、ここ数年、最後の問題は切断された形の体積を求める問題で、難易度は高い。
出題内容や形式がほぼ固定化されているので、傾向を十分に理解した上で、効率的に受験対策を進めてほしい。
大阪府のはっきりとした傾向に対しても万全な対策をしておきたい。まずは大問2で出題される関数について。身近なテーマから関数の関係を導き出す公立入試特有の問題なので、早い時期に関数の基本を復習し、受験期が近づいたら他の都道府県のいろいろなパターンの問題で練習しておきたい。また、連立方程式として解を求める問題が必出なので、連立方程式の計算練習は十分に行っておくこと。
次に、出題のウエイトが大きい図形対策も万全にしたい。必出の証明問題は難易度が高めであるが、部分点があるので手つかずのままにはしないように注意。長さや面積の計量問題では、ある部分の長さを文字で表して、方程式を立式する問題が多い。どの部分を利用すればよいのかは、多くの演習を積み重ねてようやくコツが身につく。出題形式は一般的なので、受験までの演習量によって得点に差が出るだろう。
「求め方」を書く問題も出題されるので、日頃からノートに解法を丁寧に書くトレーニングも心がけよう。
分野 | 出題内容 | 17 | 18 | 19 |
---|---|---|---|---|
数と式 | 数の計算・平方根の計算 | ○ | ○ | ○ |
数の性質・平方根の性質 | ○ | ○ | ||
式の計算・因数分解 | ○ | ○ | ○ | |
数の規則性 | ||||
図形の規則性 | ||||
方程式 | 1次方程式 | |||
1次方程式の文章題 | ||||
連立方程式 | ||||
連立方程式の文章題 | ○ | ○ | ○ | |
2次方程式 | ○ | |||
2次方程式の文章題 | ○ | |||
関数 | 関数の基本 | ○ | ○ | |
いろいろな事象と関数 | ○ | ○ | ○ | |
関数と図形 | ○ | |||
図形 | 作図 | |||
面積・面積比 | ○ | ○ | ○ | |
線分・角 | ○ | ○ | ○ | |
円・円周角 | ||||
証明 | ○ | ○ | ○ | |
立体図形の計量 | ○ | ○ | ○ | |
円錐・球 | ||||
最短距離の問題 | ||||
立体の切断 | ○ | ○ | ○ | |
確率・統計 | 確率 | ○ | ○ | ○ |
資料の活用 | ○ | ○ | ○ |
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【高校受験】数学 大阪府 公立高校受験対策
オリエンテーション(高校受験対策講座の進め方)
作文も含めた記述式問題への時間配分がカギになる。
時間:50分 満点:90点
2018年度から作文が独立して、大問数は4から5に増えたが、現代文(2題)・古文(または漢文)・国語の知識・作文という全体の構成は変わらず、小問数も20問程度で変わっていない。ただし、出題の順序や形式は年度により変化している。現代文はともに文章量は少なめで、難度も標準的である。全体を通して、記述は30~60字程度のものが2~3問出題される。作文の指定字数が260字(2017年度は260~300字)とやや多いのが特徴である。
項目 | 内容 | 配点 |
---|---|---|
1. 国語の知識 | 漢字の読み書き(読み4問・書き4問)、ことわざ(選択式)、敬語(選択式) | 16 |
2. 論理的文章〈「われわれはどこへ行くのか?」松井孝典〉 | 内容把握(45~55字の記述式)、適語挿入(選択式)、内容把握(抜き出し式2か所) | 18 |
3. 漢文〈出典不明〉 | 語句の意味(選択式)、書き下し文(記述式)、適文挿入(記述式)、要旨把握(選択式) | 14 |
4. 会話文〈「はじめてみよう 言語学」佐久間淳一〉 | 発言の意図(選択式)、脱文並びかえ(選択式)、議論の内容まとめ(抜き出し式・記述式+抜き出し式) | 24 |
5. 作文 | 条件付き作文(260字以内) | 18 |
現代文の2題は、文系的な内容1題・理系的な内容1題と考えてよい。いずれも、随筆が取り上げられたり、哲学的な内容であったりと、バラエティに富んでいる。それぞれの特徴に応じた設問が見られ、その中で国語の知識を問われることも多い。設問は、要点・要旨の確認がメインで、記述式問題の多くもそれらに関するものとなっており、空所挿入で解答を導く形式が特徴。
古典(古文・漢文)に関しては、この3年間で出題内容はすべて異なっており、傾向がよみづらい。ただし、内容的には、それほど難度の高いものではないので、丁寧に問題に向かう姿勢があれば対応できるだろう。
作文は、指定された条件をふまえた上で自分の考えを述べる形式。問われていることに対するポイントをおさえることはもちろん、筋道立った論理展開で書き進めることが求められる。
現代文でメインとなる記述式の問題は、空所挿入の形式となっているのが特徴なので、誘導文部分の活かし方を学んだ上できちんと解答を導けるようにしておきたい。古典では、あらゆるジャンルが出題されているものの、基本的な知識を身につけておけば対処できるはず。これまでに学習してきたことの再確認をしておこう。作文は、記述量が多く配点も高いので、しっかりと書けるように時間配分には気をつけたい。自分の考えを明確に示すのはもちろん、筋道立った論理展開で書き進められるようにしておこう。全体を通して、国語の知識を幅広く求められているので、日々の努力を怠らないように!
分野 | 出題内容 | 17 | 18 | 19 |
---|---|---|---|---|
国語の知識 | 漢字 | ○ | ○ | ○ |
文法 | ○ | ○ | ○ | |
言語知識 | ○ | ○ | ○ | |
現代文の読解 | 論理的文章 | ○ | ○ | ○ |
随筆 | ○ | |||
物語・小説 | ||||
読解力・表現力 | 話し合い | ○ | ||
資料の読み取り | ||||
韻文 | 詩 | |||
短歌・俳句 | ○ | |||
古典 | 古文 | ○ | ○ | |
漢文 | ○ | |||
作文 | 課題作文 | |||
資料作文 | ||||
条件付き作文 | ○ | ○ | ||
読後作文 | ○ | |||
放送問題 |
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【高校受験】国語 大阪府 公立高校受験対策
オリエンテーション(高校受験対策講座の進め方)
問題の見た目に惑わされるな!設問のほとんどは典型的な問題!!
時間:40分 満点:90点
全体の構成は例年、大問が4つにそれぞれ物理・化学・生物・地学分野が1題ずつ出題される。1つの大問は小問集合のようになっており、1つの単元に完結するのではなく、あるテーマを題材にいくつかの単元から複合的に出題される。
小問数は40問程度で、時間に対しての問題数は比較的多い。また、実験や観察などの問題文が長いため、要領よく問題を解いていく必要があるだろう。
項目 | 内容 | 配点 |
---|---|---|
1. 動物のつくり | メダカの観察から、消化と吸収、刺激と反応などについて問う問題(記号選択4問、語句記述4問、計算1問、短文記述1問) | 22 |
2. 仕事とエネルギー | 力の性質、力学的エネルギーの保存などについての問題(記号選択1問、語句記述2問、計算5問、作図1問) | 23 |
3. 電気分解、酸化・還元、物質の性質 | 塩化銅水溶液の電気分解、酸化銅の還元、物質の性質についての問題(記号選択1問、語句記述4問、化学式1問、化学反応式1問、計算2問、短文記述1問) | 22 |
4. 天体の動き | 惑星の性質、金星の動き、恒星の動きについての問題(記号選択5問、語句記述1問、計算2問、短文記述1問) | 23 |
物理分野では、実験によって得られたグラフ、表からの考察や、計算力を問うものが多い。一見、よく見る実験などを取り扱っているが、しっかりと問題を読み込まないと解けないものが多いので注意が必要。
化学分野では、実験結果からの計算に加え、重要語句や化学式・化学反応式を問うものが多い。設問に至るまでの条件等を示したリード文が非常に長いため、読解力がかなり必要となる。
生物分野は、実験・観察からの考察力を問うものが多い。教科書でも目にしないような実験やテーマを題材にすることがあるので、理科の実験や観察における基本や原理・原則を理解しておく必要がある。
地学分野では、重要語句や全体的なつながりを思考させるものが多い。
それぞれの大問で取り扱われるテーマは今までに見たことのない目新しい内容が多く、初見では戸惑う部分もあるかもしれないが、落ち着いて取り組めば決して難しいものではなく、基本的な問題や標準的な問題がほとんどである。
まずは、基本的・標準的な問題集の問題を数多くこなし、どの単元から問題が出されても、得点できるようにしておこう。 その上で、過去の入試問題を活用して、どのような形式の問題となっているか、把握しておくことが大切だろう。
注意として、計算問題は出題が多く、合否を分けるポイントになる。そのため、計算問題に苦手意識のある人は、できるだけ早い段階から、積極的に取り組む必要がある。
分野 | 出題内容 | 17 | 18 | 19 |
---|---|---|---|---|
物理 | 光・音の性質 | |||
力の性質 | 〇 | |||
電流回路 | ○ | |||
電力・発熱量 | ○ | |||
磁界・電磁誘導 | 〇 | |||
物体の運動 | ○ | |||
仕事とエネルギー | ○ | 〇 | ||
化学 | 気体の性質 | ○ | ||
水溶液の性質 | ○ | |||
状態変化 | ||||
物質の性質 | 〇 | |||
化合・分解 | ○ | |||
酸化・還元 | 〇 | |||
質量保存・質量比 | 〇 | |||
電気分解・化学電池とイオン | ○ | ○ | 〇 | |
酸・アルカリ・中和 | ||||
生物 | 植物のつくりとはたらき | ○ | ||
動物の分類 | 〇 | |||
ヒトの体(消化・吸収) | 〇 | |||
ヒトの体(血液循環) | 〇 | |||
ヒトの体(排出・刺激と反応) | ○ | 〇 | ||
生物の成長とふえ方 | ○ | ○ | ||
生物のつながり | ||||
地学 | 火山と地層 | ○ | ||
地震のしくみ | ○ | |||
気象観測・大気中の水 | ○ | |||
天気の変化 | ○ | ○ | ||
太陽・星座の動き | 〇 | |||
月・惑星の動き | 〇 | |||
作図問題 | 〇 |
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【高校受験】理科 大阪府 公立高校受験対策
オリエンテーション(高校受験対策講座の進め方)
問題文の長さに惑わされず、的確な解答を心がけよう!
時間:40分 満点:90点
過去3年間の大問数は4、小問数は40前後。
試験時間に対する問題数が少なくはないうえに、論述問題もあるので、テンポ良く解答していかないと、時間が足りなくなることもあるだろう。確実に解答できる問題から進めていくといった柔軟さが必要。
完全解答が求められる問題もあるので、正確な知識を増やしておきたい。
論述問題には部分点も設定されているので、何かわかることが少しでもあれば、書くクセをつけておこう。
項目 | 内容 | 配点 |
---|---|---|
1. 融合問題(地理/歴史/公民) | 環境問題に関わることがら(記述3題、選択8題) | 23 |
2. 融合問題(地理/歴史/公民) | 観光政策・観光資源(記述5題、選択4題) | 21 |
3. 日本史(総合) | 経済の発展・産業の発達(記述2題、選択7題、論述1題) | 22 |
4. 公民(政治) | わが国の民主政治(記述5題、選択3題、論述4題) | 24 |
・大問1と大問2では融合問題が出題される。
融合のパターンは、地理・歴史・公民の全分野が融合されていることがほとんど。
中心は世界地理だが、日本地理においては地形図の読み取り問題が出される年度もあるので、対策は立てておきたい。
・大問3で日本史を中心とした歴史が出題される。
特定の時代ではなく、古代から現代までの基本的事項が問われている。
世界史の知識の習得についても、日本史に関連するものを中心に必要となる。
→年代の並べ替え問題が毎年出題されていることも特徴的。
・大問4は公民の問題が出題される。
政治分野が中心だが、国際分野から出題されていることもある。
→憲法の条文の内容などの基礎的問題からグラフや表、地図や写真などの読み取りが必要な問題までさまざまな形式の問題が出されている。
・地理的分野
世界地理を中心に、地図帳を利用するなどして、まずは地域別の特徴をしっかりと理解しておこう。
資料集を活用して、雨温図や貿易・産業についての統計が示す内容をチェックすることも忘れずに。
・歴史的分野
年代順の並べ替え問題に強くなるには、まずは自分で写真やイラストなども用いた年表を作ってみることが効果的。
世界史についても、日本との貿易や人・物の交流などについてまとめておこう。
・公民的分野
融合問題を含めると、政治・経済・国際のすべての分野が出題されるので、かたよりのある学習は効果がない。
教科書や資料集にある模式図や統計表を活用して、さまざまなことがらのしくみや特徴をしっかりと理解しておこう。
・地理・歴史・公民各分野の融合問題
三分野とも基礎的内容をしっかり理解し、単語を覚えるだけでなく、その意味を簡単な文で説明できるようになっておこう。
分野 | 出題内容 | 17 | 18 | 19 |
---|---|---|---|---|
地理 | 地球のすがたと人々の暮らし | |||
世界の諸地域(アジア・オセアニア) | ||||
世界の諸地域(ヨーロッパ・アフリカ) | ||||
世界の諸地域(南北アメリカ) | ||||
日本のすがたと産業 | ||||
世界と日本のつながり | ||||
日本の諸地域(九州・中国・四国地方) | ||||
日本の諸地域(近畿・中部地方) | ||||
日本の諸地域(関東・東北・北海道地方) | ||||
地理総合問題 | ||||
歴史 | 原始・古代(大和時代まで) | ○ | ||
古代~中世(奈良時代~平安時代) | ○ | ○ | ||
中世(鎌倉時代~室町時代) | ○ | ○ | ||
近世(大航海時代~鎖国まで) | ||||
近世(江戸幕府の発展) | ○ | ○ | ||
近代(開国~明治維新) | ○ | |||
近代(明治時代) | ○ | ○ | ||
近代(大正時代) | ○ | |||
近代(昭和時代〈第二次世界大戦まで〉) | ||||
現代(昭和・平成時代〈戦後〉) | ○ | |||
歴史総合問題 | ○ | |||
公民 | 現代社会と人権・憲法 | ○ | ○ | |
政治のしくみ | ○ | ○ | ||
経済のしくみ | ○ | |||
国際社会 | ○ | |||
公民総合問題 | ||||
融合 | 融合問題(地理・歴史) | |||
融合問題(地理・公民) | ||||
融合問題(歴史・公民) | ||||
融合問題(地理・歴史・公民) | ○ | ○ | ○ |
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【高校受験】社会 大阪府 公立高校受験対策
オリエンテーション(高校受験対策講座の進め方)
各科目の傾向と対策を押さえたら、次は勉強方法を確認しましょう。
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