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モノで釣ってみたり…子どものやる気UPに「ご褒美」はアリ!?ナシ!?

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モノで釣ってみたり…子どものやる気UPに「ご褒美」はアリ!?ナシ!?

子どもがなかなか勉強してくれない…教育への関心が強い保護者の方にとって、これほど大きい悩みはないのではないですよね。たとえ「勉強しなくちゃテストでいい点が取れないし、志望校にも入れないわよ!」と熱いハッパをかけてみても、お子さま自身に成績を上げたい・合格したいという強いモチベーションがなければお話にならないのが残念です。

では、どんな方法なら子どもの意欲を引き出せるのか?
…真っ先に思いつくも、果たして実行に移してよいのか迷ってしまう“アレ”、ありますよね。

そう、”ご褒美”で釣る作戦です!今回はこの作戦のよし悪しについて考えていきたいと思います!

インプットとアウトプット

ハーバード大学のローランド・フライヤー教授がアメリカ5都市で実験したデータによると、子どもがどういう成果を出した時にご褒美を約束するかで、成績の上がり具合が変わってくるそうです。まずここに、2人の保護者のコメントをご紹介します。

「私は娘が低学年だった頃、本を1冊読み終えるたびにご褒美をあげていました。それくらいなら取っかかりやすいかなと思ったのと、ゆくゆくは読書好きになってほしかったんです」(小5女子の母/40代)
「うちの息子が新しいゲームソフトをほしがった時は、とにかくテストでいい点を取ることを目標にさせました。私からは特にアドバイスせず、『本当にほしかったらやってごらんなさい』と、静かに応援しましたね」(小4男子の母/30代)

この2人が子どもに取り組ませた方法、一見同じように思えるかもしれませんがインプットとアウトプットの違いがあるんです。「本を1冊読み終える」という行動がインプットなのに対し、「テストでいい点を取る」という行動はアウトプット。

この違い、お分かりですか?受験勉強でしたら教科書を読んで知識を頭に入れるのがインプットで、問題集を解いて知識を頭から出すのがアウトプットですね。

さて、ここで予想してみてください。インプットとアウトプット、成績アップに一役買うのは、どちらにご褒美を結びつけた場合なのでしょうか?

ハードルが低いのはアウトプットよりインプット?

正解はインプットでした!

少し意外に思えるかもしれませんね。読書をしても直近のテストの出来には影響しないでしょうし、「テストでいい点を取る」というアウトプットに向けて勉強させた方が、子どももやる気を出してくれそうなものですが…。

しかし、このアウトプットには一つ問題があったのです。「テストでいい点を取る」ためには何をすればよいか、子どもには具体的な方法が示されていませんでした。

これとは逆に、インプットは単純です。ただ本を読み終えればご褒美がもらえるわけですから、子どもにとってはアクションを起こしやすいものと考えられます。結果を出すのに時間がかかるアウトプットに比べ、こちらは”今すぐ”取り組める課題だという点も見逃せません。

ご褒美の”目的化”を防ぐためのバランス

とはいえ、アウトプットにご褒美を与えた場合であっても誰かが子どもに勉強方法を指導していれば成績は上がったとのこと。さらにはご褒美の有無に関わらず、子どもが「勉強することは楽しい」と思う意識は低下しなかったそうです。こう聞くと「あれ、ご褒美作戦も悪くない…?」と感じられますが、果たしてご褒美によって子どものモチベーションはいつまで保てるのでしょうか。

「子どもに3~4回ほどご褒美で500円のおこづかいをあげたら、今度は1,000円に上げてほしいとゴネてきました(苦笑)。”慣れ”って恐ろしいな、最初から何もあげなきゃよかったかな…と少し悔やんでいます」(小6男子の母/40代)
「息子があんまり宿題をやってこないと担任の先生に報告されてしまったので、『せめて宿題はやろうよ』と諭したところ、『じゃあご褒美くれる?』との返事が。次に『ご褒美がなかったら全くやらないの?』と尋ねたら『うん』と即答…。宿題はやって当たり前のことなのだと、分かってくれる日は来るのでしょうか」(小5男子の母/30代)

ご褒美が有効に働く時もある一方で、むやみに釣ろうとするのはやはり逆効果。それでもご褒美を与えるとしたら、得点に一喜一憂してしまうようなテストとは別に、毎日の習慣として身につけた方がよい”インプット行為”に狙いを定めましょう。

ご褒美は「こうやってインプットに力を入れればアウトプットでよい結果を残せる!」という目標達成の仕組みを、子どもに早い段階で理解させるために使うのが最適だといえますね。

言葉で褒めるなら、子どもの能力ではなくて努力を!

また、ご褒美と一口にいっても様々です。形のある”モノ”以外では、子どもに言葉をかけてあげるのも一つのご褒美ですよね。

「娘が何か成功した時は褒め方に気を遣っています。たとえば70点が平均のテストで娘が90点を取ったとして、『みんなより頭がいいのね』と褒めるよりは『90点も取れるなんてがんばったんだね』と褒めてあげたいです」(小4女子の母/40代)

そう、「頭がいい」という子どもの能力ではなくて、「がんばった」という努力に注目して褒めた方が好ましいのです。能力しか褒められなかった子どもは「次も90点を取れなきゃ、頭が悪いってことになっちゃうのか…」と、失敗を怖がるようになってしまうのだとか。

こうした事情を踏まえると、ご褒美の扱いは本当に難しいことが分かります。ただの甘やかしで終わらせずに、子どもの自主性を育てる…そんな理想の作戦、練っても練っても練り足りないかもしれませんが、勉強のきっかけ作りだと思ってトライを重ねてみてはいかがでしょう!?

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