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サポートWebにログイン(保護者の方はこちら)地理に関する宿題でありがちなのが、国旗の色塗りや由来を調べさせてくるというもの。こういった宿題には国旗が示す意味とどんな国なのか調べてきてほしいという意図が込められているんですよね。
国旗を眺めていると、世界には「なぜ、こんな国旗にしたの?」とその国の人に尋ねてみたくなるような面白い形や色、由来をもった国旗が多く存在しているんです♪
そこで今回は、宿題に出てきそうな基本的なメジャー国旗の由来をおさらいしつつ、変わり種のマイナー国旗の由来もご紹介させていただこうと思います!
アメリカ合衆国の国旗といえば、赤と白の縞々とたくさんの星が描かれた、ド派手な「星条旗」!
星条旗の縞模様は独立当時、13個あった入植地を示しています。入植地とはアメリカ大陸に移住してきた人々が作った街のことで「ニューヨーク」、「マサチューセッツ」、「ロードアイランド」など大西洋側に集中している点もポイント!
そして左上にある星は、アメリカ合衆国の現在の州数を示しており、その数50個。縞模様も星も、どちらも土地に関する事柄をデザインに落とし込んでいるというワケです!
北米大陸に位置するカナダの国旗にも、アメリカ国旗の「星条旗」のように別名があるのをご存知でしょうか?
その名も「メープルリーフ旗」。メープルリーフ旗の中央部にあるのはサトウカエデの木の葉のシルエットで、この葉からカナダの名産であるメープルシロップがとれるんですよ♪
ちなみに左右の赤い部分は左側が太平洋、右側は大西洋を表しているそうで、中央部の白い部分がそれに挟まれた国土ということで、こちらも旗に自国の領土に対しての想いを込めているんですね!
こちらも有名な国旗で、通称は「トリコロール」。
このトリコロールは、フランス語で“三色”という意味があります。それぞれの色にはフランス革命のスローガンである自由・平等・博愛の意味が込められているんだとか。青が自由、白が平等、赤が博愛を意味しているそうですよ!青が自由というのはなんとなく青空っぽいし、赤の博愛はハートの赤ということで分かりますが、白の平等はイメージしづらいかも…(笑)。
元々、この色はフランス革命時の国民軍司令官ラファイエットの帽子についていた帽章の色に由来するといわれていますが、その色を選んだ理由にはパリ市のイメージカラーであったなど諸説あるそうです。
中華人民共和国の国旗は「五紅星旗(ごこうせいき)」と呼ばれており、その名の通り、黄色い五つの星と真っ赤な旗が特徴です。
こちらの国旗は経済学者兼芸術家の曾聯松さんが1949年にデザインしたものだと言われています。この赤色は共産党の革命成就と中国古来の伝統色を表現していて、星の黄色は光明を表しているとか。
また、5つの星は中華人民共和国で昔から信じられている宇宙を構成する5つの要素である木火土水金、もしくは中国本土以外の5つの地域を統合したことの象徴と言われているそうです。米中関係は複雑ですが、両国の国旗には、星に自国の領土という意味を込めた共通点があるんですね!
今年、リオデジャネイロで五輪が開催されるということで、おおいに盛り上がっているブラジル連邦共和国。この国の国旗はポルトガル語で“金と緑の旗”を意味する「アウリヴェルジ」と呼ばれています。
鮮やかな緑と黄色、そして中央の青が爽やかな印象を与えるデザインですが、その原型は1889年に制定されたそう。けっこう、昔に作られたデザインなんです!
ちなみに中央の青い円は共和制が樹立された1889年11月15日の空を表していて、書かれている文字はポルトガル語で「Ordem e Progresso(秩序と進歩)」。また、散りばめられた星たちはブラジル連邦共和国を構成する26の州と1連邦直轄区を表しているそうです。
アメリカ、中国に引き続き、ここでも星が活躍!領土が大きい国は国旗に星を使いたがるということなんでしょうね♪
中央アジア、カスピ海の東岸に位置するトルクメニスタンの国旗は世界一複雑な国旗として有名!この国旗の左側に描かれている模様はあまりにも複雑すぎて、真似しづらそうですが、これは何と絨毯の柄を表しているんだとか♪
元々、この地域では伝統産業として絨毯が作られていたそうで、その絨毯を図案化して国旗に取り入れたそうです。ちなみに絨毯の部分に5つの意匠がありますが、これは5つの主要な部族を表しており、月の近くの5つの星は5つの地方を象徴しているとのこと。
日本の場合、国旗を書けと言われたら3秒もあれば書けますが、トルクメニスタンの方々に同じお願いをしたら、「ちょっと時間もらっていいかな(汗)」ってなりそう…。
三角形を2つくっつけたような形の国旗を持つのは、ヒマラヤ山脈をその身に抱くネパール王国!
この世界中で唯一、長方形ではない特徴的な形の国旗は、実は王家と宰相家で使われていた三角形型の旗を2つ上下に繋ぎ合わせたためにできあがった形なんだそう。三角形をうまいことくっつけたら長方形になりそうなものですが…実はこの形状にも意味があるんだとか。
そう!何を隠そう、縁取りの青とこの三角形のギザギザはヒマラヤ山脈を意味した形状!
なるほど♪さすが世界一の標高を持ったエベレストが国内にあるだけはありますね!
ちなみに赤色は国の花であるシャクナゲをイメージしたものとのことですよ。
石油の産出国として有名な国、サウジアラビア王国。この国の国旗は緑地に白抜きとシンプルなデザインですが、中央の文字はアラビア語で書かれているため、我々はなかなか読めませんよね…。
この中央のメッセージは「アッラーの他に神は無く、ムハンマッドは神の予言者である」という意味だそうで、国教であるイスラム教の教えが書かれたコーランの一節が描かれているとのこと。
また、全体の緑色というのはイスラム教では神聖な色で、描かれた剣は聖地メッカの守護を意味するそうです。剣が直接的に国旗に描かれたものはサウジアラビア王国特有のもの。かなり気合いが入っている国旗といえるでしょう!
緑地に赤丸というのはバングラデシュ人民共和国の国旗。バングラデシュ人民共和国はインドの東側にある国家で1971年にパキスタンから独立したのですが、国土の小さめな国ながら人口数は世界7位!都市国家を覗けば世界最高の人口密度を誇る国なんですよ。
そんなぎゅうぎゅうの国の国旗も、国教であるイスラム教の影響でサウジアラビア王国同様に緑地なのですが、その中央やや左寄りには赤い円が書かれており、日本の国旗にそっくり!
この中央部の赤い円は日本と同じように昇る太陽を表していると共に、独立戦争で流された民衆の血潮を表しているそう。このデザインに関しては日本の国旗に影響を受けたという説もあるのですが、ではなぜ、赤い円が中央よりもやや左側についているのでしょうか!?
その答えは…旗を掲げた時にたなびくことを考慮しているから!
こうすることで旗を掲げた際に、旗がたなびいてちょうど真ん中に赤い円があるように見えるんだとか。計算づくだったとは!!
また、日本の国旗によく似た国旗を持つ国はパラオ共和国などもあって、これも日本の国旗の影響があるのではといわれています。それが本当なら、他国にも日本の国旗が認められていることになるので、何だかちょっと嬉しいですよね♪
白地に赤丸というシンプルなデザインの日本の国旗。コレは法律上できちんと「日章旗」と定められています。
この日章旗がいつ頃から使われていたのかは定かではありませんが、平安時代末期に源氏がこの旗を掲げて平家と争い、勝利したため、そのまま日本の国旗として認められていったという説が有力視されています!意外と知らなかったですよね、ウンチクです!!♪
さらに時代が進み、江戸時代にはこの日の丸が大衆の間でもデザインの一種として認知されていたとのこと。
それだけ古い時代から日章旗があるということは、「世界最古の国旗なんじゃないか」…と思われる方もいらっしゃるでしょう。が、デンマークの国旗は12世紀頃には正式に国旗として使われており、こちらが世界最古の国旗と考えられているそうです。お、惜しい…!
国旗とはただ国を識別するためのものではありません。そうです、国の領土やスローガンなど、たくさんの意味が込められているのです!
つまり、国旗の由来を知ることは、地理に興味が持てないお子さまでも自然と様々な国に関する情報を覚えられるということ!
まだまだ他にも珍しいデザインの国旗はたくさんあります。もしも、お子さまが地理を苦手教科としているのであれば、今回のような国旗の由来を教えてあげつつ世界地図と比較して見せてあげると、自然と地理の面白さに目覚めてくれるかもしれませんよ!