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サポートWebにログイン(保護者の方はこちら)学校の宿題、塾の宿題、受験対策、日々の予習復習…などなど、中高生の勉強は質・量ともに重いものです。やらなければならない時に限ってどうしてもやる気が出ない、目の前に積まれた課題の多さに嫌になってしまう…大人でも、現実から逃げたくなってしまうような状況でしょう。
しかし、やるべきことから逃げるわけには行きません!自分なりの方法でやる気を出し、勉強に集中する方法をご紹介します。
勉強のやる気を引き出すためにまず大切なのは、「勉強モード」へのスムーズな導入です。子どもの集中力は、一旦スイッチが入ると素晴らしい効果を発揮します。できるだけスムーズに「集中スイッチ」を入れ、継続させるための環境を整えましょう。
まず、勉強部屋の温度は低めに設定し、換気は常にしておきましょう。静かに扇風機を回し、外の音が聞こえない程度に窓を開けておくのもおすすめです。
また、集中するために大切なのは「頭寒足熱」です。頭は冷やし、足元は暖かい状態を保ちましょう。暖かすぎると頭がボーっとして集中力が途切れやすくなり、寒いと全身が冷え込んでゾクゾクしてきます。
勉強部屋や机の上に余計なものを置いていないでしょうか。勉強机に向かった時、お気に入りの漫画やキャラクターグッズ、テレビやスマートフォンなどが見える状態になっていると、集中力が削がれます。勉強に取り掛かる時は、気が散る物が視界に入らないようにしましょう。
だからといって、テスト直前などに突然思い立って部屋を掃除しはじめることは、目の前の現実から逃げるための「逃避行為」になりかねません。注意して!基本的に、常に机の上は何もない状態にしておきましょう。
もし、自室の勉強机でどうしても集中できないようであれば、リビングや図書館など、環境を変えてみるのもよいでしょう。
図書館のように「静かで、他に何もできない環境」のほうが集中できる子どももいれば、自宅リビングのように「家族の目があり、常に生活音がする環境」のほうが集中できる子どももいます。カフェのような、「他人が多く出入りするざわついた環境」のほうが集中できる子どももいるでしょう。
行き詰まっている様子であれば、勉強環境を変えさせてみましょう。そして、集中できたかどうかをさり気なく聞き出すことで、お子さまが自分の特性を自分で見つける手だすけができるでしょう。
考えすぎて頭が痛くなってくる、気が付くとぼうっと遠くを見ている、何となくスマートフォンの通知をチェックしてしまう…など、ふとした時に頭が回らなくなってしまうのも、よくあることです。そのような時は、頭を「勉強モード」に切り替える方法を試してみましょう。
どうしても頭が動かない、思考が行き詰まってしまう…。そのような時は、軽く身体を動かすのも有効です。身体を動かすことで凝り固まった筋肉がほぐれ、脳への血流を改善させることができます。運動部に所属しているお子さまや、もともと身体を動かすことが好きなお子さまであれば、気持ちの面でも切り替えがしやすいでしょう。
勉強前に5分程度の筋トレをする、日課にしているジョギングの後、そのまま勉強机に座る…など、身体と頭が冴えてきたタイミングで勉強に取りかかれるような、生活の流れを作りましょう。
勉強中の着信通知は、集中を妨げます。無視しているつもりでいても、一度通知を受けてしまうと、気になって仕方がなくなってしまうものです。勉強に取り掛かる時にはスマホをバッグにしまっておく、親がスマホを預かる、自室の机と本棚は離して設置する…など、集中を妨げるものからお子さまを引き離しましょう。
ただし、中高生にとって、大切な友達とのコミュニケーション手段を親に取りあげられるのは、場合によっては自尊心を傷つけられる嫌なことです。ですから強制はせず、「もし気が散るなら預かっておくよ」と声をかけ、「もちろん中を覗いたりはしない」としっかりと約束するなど、あくまでお子さまとの信頼関係に基づいた提案をするようにしましょう。
ほんの少しだけ甘いものを食べる、冷たい飲み物で頭をスッキリさせる…など、机に座ったままでできる小休止も、気分の切り替えに有効です。お子さまの集中が途切れるタイミングをはかり、お茶やおやつの差し入れをしても良いでしょう。
もし、「適度な休憩」の際限がなくなり、いつまでもダラダラとしてしまう様子であれば、おすすめしたいのが「お手伝いを頼む」ことです。「もし一息つきたいなら」と前置きしたうえで、洗濯物の取り込みやちょっとした買い物など、10分程度で終わる手伝いを頼んでみましょう。
「勉強中なのに…」とぶつくさ言うかもしれませんが、実は気分転換になっている場合もあります。また、手伝いが勉強よりも嫌なことであれば、かえって勉強に集中してくれるでしょう。
勉強は、成果が出てくると急に面白くなってくるものです。効率のよい勉強法でできるだけ早いうちに成功体験を得て、「成果が上がった→楽しい→やる気がでる→さらに成果が上がる」のサイクルを実現させましょう。
学年別、科目別の中間、期末テストの勉強法をこちらの記事で紹介しています。勉強法がわかればやる気が出てくるかもしれません。合わせて参考にしてみてください。
> 中学の定期テスト(中間・期末)の勉強法
最も有効なのは、目標の明確化です。人間は、具体的な目標を立て、結果をイメージすることで理想とする姿に近付けるようになります。
・短期的な目標 今日、または今週のうちに終わらせること
・中期的な目標
・最終的な目標 志望校に通って学生生活を楽しむ自分自身のイメージ
など、お子さま自身が最もピンときて、最もやる気が出る目標を言葉にしてみましょう。紙に書いて壁などに貼り出すのも効果的です。
人は誰でも得意な事ばかりを繰り返したがるものです。しかし、勉強において「分からないところを分からないまま放置する」のは危険です。基礎のつまずきを放置すると、後々「さっぱり分からない…!」となり、全面的にやる気が失せてしまう原因になります。
間違えたところは何を間違えたのか、何が苦手なのかをはっきりと特定しましょう。そして、勉強し始めの集中力があるタイミングで、その部分の克服に取り掛かりましょう。
会計士やMBAなど、大人になっても勉強をやめず、難関資格に挑戦を続ける人たちは決まって、努力を続けるコツとして「勉強時間を生活の中に組み込んで、『やらないと気持ち悪い」状態をつくりあげること」を挙げます。
努力を続けることは簡単なことではない、大人でも投げ出してしまいたくなるほどに大変なことだからこそ、無理やりにでも努力を続けるルーティーンを生活に組み込んでしまうのだそうです。
子どものうちから勉強の時間を生活に組み込み、それを続けることで、大人になっても向上心を持ち続けることができるでしょう。
どうしてもやる気が出ない、何のために勉強をしているのか分からなくなってきた、「やらなきゃ」という焦りばかりで頭が動かない…そのような悩みに直面した時は、先人たちの名言を参考にしましょう!
意味:「できる」も「できない」も、自分が想像したとおりになる。イメージの力は強い。
誰の言葉?:Pablo Picasso パブロ・ピカソ
どんな人?:20世紀を代表する画家。91年間の生涯でおよそ13,500点の油絵と素描、100,000点の版画、34,000点の挿絵、300点の彫刻と陶器を作成し、歴史上最も多作な芸術家としても知られます。めまぐるしく変わる作風が、死の直前まで進化を続けたことを示しています。
意味:精一杯の努力は心地よいもの。サボってしまった時のほうが、あれこれ考えて疲れていないか?
誰の言葉:松岡修造
どんな人?:スポーツキャスター、タレントとして活躍する元プロテニスプレイヤー。「努力の男」「熱い男」として有名です。エリート一族に生まれた立場を捨て、親からの援助なしで単身テニスの世界に入り、大変な苦労を経てプロ選手として成長しました。1995年、日本人男子としては62年ぶりにグランドスラムベスト8に進出しました。
意味:目標のない努力は苦痛でしかない。目標を持ち、それに向かって努力することで、どこまでも自分を伸ばしていける。
誰の言葉?:鈴木一朗
どんな人?:現役プロ野球選手「イチロー」。打撃・守備・走塁の全てにおいて日米両国で数々の記録を打ち立て、高い評価を受けるオールラウンドプレイヤー。
サッカーの澤穂希・香川真司、テニスの錦織圭など多くの一流選手たちが「尊敬するアスリート」としてイチローの名をあげています。
いかがでしたでしょうか?「やる気」を高めるためには、お子さま自身の心構えだけではなく、いろいろな要因があることがお分かりいただけたかと思います。勉強は多くの子どもにとってつらいものですが、やる気と集中力を身に付けて一度波にのってしまえば、苦もなく取り組めるようにもなるものです。ぜひ、さまざまな方法を試してみてくださいね!