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テストで遭遇したら笑える!タメになる!古典のお話4選

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テストで遭遇したら笑える!タメになる!古典のお話4選

自分も子どもも、古典の時代から考えればどちらもバリバリの「現代っ子」。

古典をみると、そもそもアレ、本当に日本語で書かれてるの!? そんなふうに苦手意識を持ってしまう気持ち、わかります。仮名づかいが今とは変わっていて読みづらいですし、登場人物たちには平成の常識が通じないところも多いですよね。
ですから、子どもから「どうして古典なんか勉強するの?」と尋ねられて(そんなの私だってわからないわよー)と心の中で嘆きつつ苦笑いで済ませてしまったことも、あるんじゃないでしょうか?

今回はそんなみなさんにこそ読んでいただきたい!!

古典は、いくら時代は違っても私たちと同じ日本人の手で書かれたもの。笑いのツボはずれているようでずれていないんです!そして「昔の人、いいこと書いてんじゃん!」と共感できる部分もあります。

そのことが分かるお話を4作品に絞って紹介させていただきますので、ぜひお子さまにここで得た知識を披露し「ね?古典って面白いでしょ?」と伝えてあげてください♪

物くさ太郎

いつも寝てばかりで働いてもいないため、まわりからは物くさ太郎と呼ばれる男がいました。どれくらい面倒くさがりなのかって、家の外へ転がり落ちてしまったお餅を自分では取りに行こうとせず、誰かが道を通りかかったら拾ってもらえばいいやと考えるほどです(そのお餅も、人から恵んでもらったもの!)。

あるとき、太郎の村から誰か一人を都へ働きに出さなければならなくなりました。村人たちは太郎を「都に行けば一人前になれるし、妻ももらえるぞ」とおだて、調子に乗った太郎は上京してマジメに働き始めます。任期を過ぎても働いていた太郎でしたが、まだ妻を見つけられていなかったので、なんと帰り道に貴族の女性をナンパ!女性は汚らしい格好だった太郎を恐れ、和歌の謎かけを出題。太郎が悩んでいるうちに、なんとか逃げ出します。

しかし和歌の才能があった太郎は、謎をといて女性の居場所をつきとめました。感心した女性は太郎を部屋に招くものの、うっかり転んだ太郎に宝物だった琴を割られてしまい、涙ぐみながら「今日よりはわが慰みに何かせん(今日からは琴の代わりに何を気晴らしにすればいいの!)」と歌を詠みます。そこで太郎が「ことわりなればものもいわれず(理にかなった言葉をおっしゃるので、私には何もいえません…)」と歌を返したところ、女性は感激。そのまま太郎と結婚しましたとさ、めでたしめでたし…って、え~っ!?一体どうなってるの!?

実は太郎の歌には、掛詞(かけことば)が使われているんですね。物事の筋をあらわす「理(ことわり)」と、自分が琴を割ってしまったという「琴割り」。これをとっさに思いつくなんて、太郎はなかなかデキる男なのでした…あなたならどう評価しますか?

宇治拾遺物語

続いてはファンタジックでホラーな説話です。

中国の僧侶がインドへ旅行し、あちらこちら見て歩いていると、山に大きな穴があるのを発見しました。その穴に牛が入っていくのを不思議に思った僧侶は、自分もついていきます。ず~っと奥まで進むと明るいところに出て、そこはまるで異世界のよう!見たこともない色の花が咲き乱れているのでした。

その花を牛が食べていたので僧侶も試しに食べてみれば、とってもおいしい!たらふく食べているうちに僧侶はぶくぶくと太ってしまい、やがて恐ろしくなります。来た道を帰ろうとしても太った身体では狭く感じられ、やっと穴の入り口に辿りつくも、出ることができませんでした。穴の前を通る人に助けを求めても、なぜか誰も聞いてくれないのです。

数日後に亡くなった僧侶はそのまま石になり、その姿は穴の入り口に頭を差し出すようだったといいます…。うまい話には裏があったということなのでしょうか。とりあえず、今夜の食事は腹八分目にしておきましょう(笑)。

土佐日記

ちょっと脇道にそれますが、この日記の筆者を知っていますか?

紀貫之ですね。では、この日記の書き出しは?

男もすなる日記といふものを、女もしてみむとてするなり…大まかに意訳すれば「男も日記を書いてるっていうけど、女の私も書いてみよっかな!」となります。あれ、紀貫之って女だったの?

いえ、紀貫之は男性です(笑)。

なぜ女性になりすましたのかという疑問には、いろんな説があります。平安時代、漢字は真名とも呼ばれ、身分の高い男性が公用文を書くのに使いました。一方、ひらがな(仮名)は女性がプライベートな内容をしたためる文字として使いました。当時おじいさんの年齢だった紀貫之も、ひらがなで自分の気持ちをあらわしたり、旅の記録をつけたりしたかったのです。

また、漢字はもともと中国から伝わったもので、それを日本人が簡略化したことによりひらがなが生まれました。紀貫之は日本文化の地位を高めるため、まずは自分でひらがなの文学を書いてみた、とも考えられるんですよ!

徒然草

最後に、エッセイの元祖である徒然草から、古典に限らずどんな勉強もがんばりたくなるような一節をご紹介します。

「かたち・心ざまよき人も、才なく成りぬれば、品下り、顔憎さげなる人にも立ちまじりて、かけずけおさるゝこそ、本意なきわざなれ」

つまり、意訳するとこういうことです。
ルックスや性格がすぐれてる人も、教養がなきゃダメだ。品のなさが顔に出てる人たちに混ざっちゃうし、知識がないってだけで圧倒されてしまう。そんなの不本意でしょう?

…と、筆者の許可を取らずに現代語訳をしてしまいましたが、少しは胸に響きましたか?

生まれつきイケメンや美女であるに越したことはないものの、勉強ができなければ魅力は失われます。議論にも勝てません。学力や性格は努力で変えられる分、対抗するなら今からだって遅くないのです!パワーアップした自分を想像すれば、ニヤニヤが止まりせんよね!?

終わりに

改めて、私たちはどうして古典を勉強するのでしょう…。でも冷静に考えれば、何百年も前に書かれた文章を今こうして読むことができるというだけでスゴいと思いませんか?

知らないよりは知っていた方が得する面白い物語や、最近の若者にも刺さるような名言・教訓を先人たちはたくさん書き残してくれたのです。

みなさんの子どもにもこの感動をぜひ伝えてあげてください。もしかしたら古典が好きになり、成績もグングン上がるかもしれませんよ?

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