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【その勉強、将来役に立つんです】数学・『因数分解』編

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【その勉強、将来役に立つんです】数学・『因数分解』編

「こんな勉強、将来何の役に立つんだ!」
勉強のやる気が出なかったり、なかなか理解できない問題に出くわしたとき、お子さまがそう言っているのを耳にしたことはありませんか?
あるいはご自身が学生時代に、そう感じたこともあったのではないでしょうか。

結論から言いましょう。役に立つんです。

確かに、習ったことをそのまま使う機会というのは、そう多くはないかもしれません。しかしたとえば社会人になって仕事をしている中で、振返ってみたら「あれ?そういえばこれってあの時習ったことじゃ…」なんていうことがあるのです。

ということで、「何の役に立つのか」というお子さまの悲痛な叫びに対する答えを用意してみました。今回は中学校の数学で勉強する『因数分解』です。

覚えていますか?因数分解

『因数分解』という単語を覚えていらっしゃる方はきっと多いことでしょう。そして中には「苦手だった」という記憶だけが残っている方もいるかもしれません。
しかし改めて因数分解とはどういうものだったかを問われると、忘れてしまった、という方もいらっしゃるのではないでしょうか。

そこで、思い出すためにもまずは例題を出してみましょう。

【例題】
以下の式を因数分解しなさい

X²-11X +24


【答え】
(X-3)(X-8)

思い出してきましたか?
因数分解とは、簡単に言うと足し算や引き算の形になっている式を、掛け算や割り算の形に変化させることです(ちなみにその逆を「展開」といいます)。
足して-11、掛けて+24になる数字(因数)を見つけ出し、分解するのです。

『因数に分解する』という考え方が将来役に立つ

さて、この因数分解が将来何の役に立つのでしょうか。
それはこの問題の解き方ではなく、「因数に分解する」という考え方なのです。

例題のような数式を解くような機会が将来待ち構えているかというと、おそらくそういう機会に巡り合う人は少ないでしょう(特定の職種を除く)。ですが、因数を見つけ、分解するというケースは実は仕事をしていく上ではとても大切な考え方なのです。

たとえばアパレルショップの店長になったと想像してみてください。
店長に課せられるのは「お店の売上を上げること」です。
しかしただ「売上を上げなきゃ!」と思っても、なかなかパッと方法は思いつかないのではないでしょうか?
そこで役に立つのが、この「因数分解」という考え方です。

アパレルショップの売上を「因数」で分解してみましょう。

お店の売上=購入してくれるお客様の数×客単価

と表すことができます。
つまり売上を上げようと思ったら、購入してくれたお客様の数を増やすか、客単価を上げるか、その2つの方法がある、と考えることができます。

さらにこれを細かく分解してみましょう。

購入してくれるお客様の数=接客数×購入率

と表せますし、さらにアパレルショップを思い浮かべてみると、必ずしも来店してくれたお客様すべてに接客ができるわけではないでしょうから、

購入してくれるお客様の数=来店数×接客率×購入率

と表すことができます。

また客単価の方も、

客単価=商品1点あたりの平均単価×購入点数

と表すことができます。

これをまとめると、

お店の売上=来店数×接客率×購入率×商品1点あたりの平均単価×購入点数

となります。

また、たとえばそのお店には、AさんとBさんという2人の店員がいたとします。
その場合は上記の式の「お店」の部分をAさんとBさんに置き換えてみましょう。2人の違いが明確に表れます。
Aさんは、接客率は高いけれど購入率が低いかもしれませんし、Bさんは、購入点数は多いけれど接客率が低いかもしれません。店長として、店員をどう育てていくべきか、という指針も見えてくるのではないでしょうか。

このように分解できてくると、売上を増やそうと思ったら、どの数を伸ばすべきか、どうしたらその数を伸ばすことができるのか、という具体的な計画が立てやすくなるのです。
また他の店舗と比べて自分の店舗はどの数字が低いのか、といった比較もしやすくなり、「改善していくための打ち手」が考えやすくなるのです。

養われるのは『論理的思考能力』

このように因数に分解して整理することで、物事が非常にわかりやすくなります。
最初の例題のような数式という形ではなくても、因数に分解する、という考え方の有効性は伝わりましたでしょうか。

こういった考え方を実践するには『論理的に物事を考え、整理する力』が求められます。論理的に整理できるようになると、何かを説明するにしても説得力が増しますし、思考の抜け漏れも起きにくくなります。ビジネスパーソンにとって、論理的思考能力はとても重要な力です。

もしお子さまから「因数分解は将来役に立つの?」と聞かれたら、「因数を見つけて分解する、という考え方は、将来仕事をする上できっと役に立つよ。因数分解の問題を解くために必死に考えることそのものが、将来に向けた大事な練習になるから、難しい問題でもまずは必死に考えてみよう」と伝えてみてはいかがでしょうか。

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