EDUCATION / STUDY

「真実はいつも一つ!」…ではない!?【日本史教科書ビフォー・アフター】

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
SHARE
「真実はいつも一つ!」…ではない!?【日本史教科書ビフォー・アフター】

突然ですが、この銅像の人物の名前、わかりますか?
そう、維新の三傑・西郷隆盛! …………ではないとしたらどうします!?

この有名な上野の西郷隆盛像ですが、実は本人はこんな顔をしていなかったとの説が濃厚なんです。
そもそもこの西郷像は彼の肖像画を元に製作されたもの。そして、その肖像画は教科書などにも堂々と掲載されているお馴染みのものなんですが、その肖像画を描いた人物は西郷さん本人と会ったことがないどころか、本人の写真さえも見たことがなかったそうなんです…衝撃(笑)。
だからこの銅像も、本人とは全く違う顔の可能性が高いんだとか。

何が言いたいかと言うと、歴史の教科書に載っていたこと、全てが真実だとは限らないということです!

さて、ここからが本題。
みなさんは子どもの歴史の教科書を見ていたら、「あれ、私が習った内容と何か違うわ」なんて違和感を感じたこと、ありませんか?

そうなんです!今、子どもたちが教わっている歴史は私たちが習っていた内容とは若干違うんです!

でも大丈夫、安心してください。「このままでは子どもに歴史を教えてあげられないわ」と嘆く必要はありません。今回は昔と今で教科書の内容が変わっている歴史についてご紹介しちゃいます!

鎌倉幕府は「いい国」から「いい箱」へ変更!?

歴史年表を覚えるときの語呂合わせで「いい国(1192年)作ろう鎌倉幕府」ほどポピュラーかつリズミカルな言葉はありません。鎌倉幕府を開いた源頼朝もこうなることを絶対に狙ってたんじゃないかと思うんです。

しかし、現在の歴史の教科書に記載されている鎌倉幕府の開府年は…1185年!!7年さかのぼっちゃった!?

何と今の子どもたちは「いい国作ろう」ではなく「いい箱作ろう」と覚えているのです!なんだか語呂感が一気に悪くなった気がしますが、最初からこう習っていれば気にならないんでしょうか?

変更の理由は頼朝が朝廷に守護・地頭の設置を認めさせ、実質的な支配を行うようになった年が1185年だからとのことですが、「いい国」と習った私たちにとっては違和感しかありませんよね(笑)。

大化の改新の始まりは646年から?

「大化の改新」が始まったのは645年と覚えている人、それ、間違いですよ!!

「大化の改新」は中大兄皇子と中臣鎌足が協力して、当時大きな影響力を持っていた蘇我一族を滅ぼした「乙巳の変(645年)」から始まる一連の政治改革のこと。多くの人が「乙巳の変」から「大化の改新」が始まったと習ったはずですが、今の教科書では「改新の詔(646年)」が発布された年をもって「大化の改新」が始まったという解釈に変更されています。

…が、なんと今は“大化の改新はそもそもなかった説”まで登場(笑)。

研究者の間ではこの説は異端とされてはいますが、もしかすると数年後には教科書から記載すらなくなる可能性も!?

聖徳太子改め馬小屋生まれの厩戸皇子に改名!

家柄にとらわれず優秀な人材を登用するために制定された「冠位十二階」、官人の心得を示した「十七条の憲法」など、多くの偉業を成し遂げた聖徳太子。保護者のみなさん、教科書からこの尊き名が消えているのをご存知でしょうか?

「聖徳さんいなくなっちゃったの!?」と焦ることなかれ。実は厩戸皇子(うまやどのおうじ)と名前を変えて今も教科書内にご健在です。変更の理由は、そもそも日本書紀に「聖徳太子」という記載が存在せず、敬意を示す贈り名だったために、本名で呼んだ方がいいだろうということになったのだとか。

馬小屋で生まれた聖徳太子もとい厩戸皇子。名前こそ地味になったものの、語り継がれる偉業の数々は彼の持つミステリーさと相まって、子どもたちの興味を引いてやみません。1000年以上たっても人気が衰えないなんて、アイドル顔負けですね!

鎖国していた…一応はね

江戸時代末期にペリー提督が黒船で来航し、圧倒的な軍事力を目の当たりにした幕府は止むを得ず鎖国を解くことに…というのが日本の開国までの流れとして一般的に認知されていると思います。しかし、日本は本当に鎖国していたんでしょうか?

私たちが習った教科書であれば間違いなく“YES!”ですが、今の教科書では少し語感が弱まり、「まあ鎖国といえば鎖国かなぁ…」程度になっているらしいんです。どういうことかというと、鎖国といっても東アジアとは交流を残していたようで、厳密にいえば鎖国していなかったのです!

そのため、現在の教科書では「鎖国」という言葉自体を使われていなかったり、使うとしても「鎖国していた」と断定するような記述はなくなったそうですよ。

となると、ペリーさんの存在感も薄まりますね(笑)!

「歴史は変わる」からおもしろい!

歴史の研究は日夜進歩しており、それまでの定説がある日ガラッと変わってしまうこともあります。某少年探偵君の名セリフを借りるなら「真実はいつも一つ!」のはずですが(笑)、それを読み解くための情報が不足している現状では、今ある情報の中で最も有力なものを教えるしかないんです。

ですが、だからこそ探求心がくすぐられませんか?そうです、学校で習う歴史でさえ100%正解ではないからこそ、その謎を解明したいというワクワク感が湧きあがるのです!32>

過去との違いに気づくのは親だけ。ですから今回の記事の内容を“おもしろウンチク話”のように我が子に教えてあげれば、それまでは与えられた課題や宿題な33こなすだけだった子どもが、自発的に歴史の本を読み漁るようになるかもしれません。将来、立派な歴史学者になる才能を引き出せるかもしれませんよ!

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
SHARE

14日間無料で、授業動画4万本以上と
個別指導をおためしいただけます。