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漢字には言霊が宿る!?成り立ちにまつわる諸説&言葉遊びあれこれ

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漢字には言霊が宿る!?成り立ちにまつわる諸説&言葉遊びあれこれ

小中学校の義務教育を終えた段階で約2,000の常用漢字を習ったことになるそうです。…な~んか、自分たちのことなのにずいぶんと他人事に聞こえませんか?約2,0000って、ひらがなやカタカナに比べれば結構な数字ですよ!アルファベットなんて26文字しかないし!

さて、振り返ってみると小さい頃はメチャクチャ健気でしたよね。漢字は、一度パッと見て習得できるほど甘くありません。“かんじドリル”をガシガシ進めて、“れんしゅうノート”のマスにガリガリ書いて…自分の手を動かしながら地道に覚えるしかなかったんです。

今でこそパソコンやケータイで簡単に漢字変換できてしまいますが、そのせいでいざ紙に書こうとすると「あれ?」とド忘れしちゃうこともしばしば。大人でさえ漢字離れしつつあるんですから、子どもたちはもっと苦労しているのでは?

こんな時代だからこそ、もっと漢字に親しんでもらいたい!そこで今回は漢字をもっと好きになってもらうべく、そのエンターテインメント性を掘り下げたい所存!漢字の成り立ちにまつわる面白エピソードや言葉遊びをご紹介します!

漢字の成り立ちは象形文字、会意文字、形声文字といろいろ!

『食』べるのは“人”に“良”いこと!?

まずは『食』べるという漢字!“良”は食べ物を盛る器をかたどっており、その上に“人”でフタをしているという説が有力で、成り立ちとしては2つの象形文字を組み合わせた会意文字というものに分類されます。かと思えば『食』べることは“人”を“良”くするとも書けてしまうので、言霊を感じませんか!?

“力”が“少”ない人は『劣』っている!

次は『劣』るという漢字。これも会意文字で、もうそのまんまですね…「言われなくても分かってるわ!」という悲しい現実を、ド直球で表しています。“力”が“多”くても『優』にはならないのに、一体どうして…。

『忙』しい方は“心”を“亡”くしてる?

あえてネガティブな文字を続けちゃいます。“心”を“亡”くすと書いて『忙』しい!やらなきゃいけないことが溜まってしまうと余裕がなくなって、正に「心ここにあらず」な状態に…。

なお、この漢字では“心”が「りっしんべん」に変形しています。へん&つくり!って、久々に聞いた響きではありませんか?また、“亡”の下に“心”をまるまる持ってくると『忘』れるが出現!どこまで相性の悪いペアなのでしょうか…。

“一”度、立ち“止”まれば『正』しい道が!?

ここで気を取り直し、前向きになりましょう!『正』という漢字は“一”と“止”に分解できます。“一”は目標となる線を、“止”は人の足をそれぞれ表しており、足が目標へまっすぐに進むことを『正』しいとしているんですね。小学1年生で習う初歩的な漢字ですが、まるで私たちを励ましてくれているみたい…!

『蚊』は“ブーン(文)”と飛ぶ“虫”!?

今度は少し笑えるお話をということで、夏の迷惑な風物詩である『蚊』について。こっちが勉強中でも、お構いなしにブーンブーン飛んでいてうるさいですよね。なんと、この羽音こそが漢字の成り立ちだと言われているのです!これを形声文字と呼びます。こんな雑学に脳の記憶スペースを奪われてしまった…くそっ、蚊のやつめ…。

“九”羽の“鳥”が集まると『鳩』??

生き物シリーズをもう1文字!平和の象徴『鳩』はどうでしょうか。よく仲間と群れて飛んでいる“鳥”ですが、野球のスタメンみたいにいつも“九”羽だとは言い切れません。これも『蚊』と同じ形声文字!「クック」と鳴く“鳥”だから“九”という文字を借りてきて『鳩』にしたんだとか。え、鳩の鳴き声は「ぽっぽ」じゃないのかって?まぁ、鳩にもいろんな種類がいますから…。

漢字は絶好の遊び道具!?

そう、“心”を“受”けると書いて『愛』!

ここからは漢字の細かい成り立ちにはいったん目をつぶり、言葉遊びに走ってみます!

もしも『愛』とは何かと質問されたら、どう答えますか?なかなか哲学的な命題ですよね…しかし、模範解答を1つお教えしましょう。『愛』とは、お互いに相手の“心”を“受”けること!なぜって、漢字でそう書くから!根拠はこれで充分!?

また、有名なところだと『愛』は「まごころ」、『恋』は「したごころ」と言いますよね…こちらの解釈はみなさんにお任せします。

“木”の上に“立”って“見”守る存在!

『愛』と言えば、どんな時も子どもの様子を気にかけている『親』の愛は偉大です。子どもから目を離さぬよう“木”の上に“立”ち、眺めのいい場所から“見”守ってくれている…そんな例え話がピッタリ似合う存在こそ『親』なのでした!

“人”の“言”うことは『信』じるべし!?

『親』は子どもに口うるさく注意することもあります。それはもちろん、子どものことを本当に心配しているからでしょう。そう、自分の将来のことを思うなら“人”の“言”うことは素直に『信』じるべき!ただ、よく分からない“他人”の“言”うことだったら疑ってみることも必要…?

子どもの“身”を“美”しくする『躾』を!

最後にご紹介するのは『躾』。読めますか?“しつけ”です。漢字は中国から日本に伝来したものがほとんどですが、この『躾』は日本人が独自に作った国語ならぬ“国字”なんですね。ちゃんとした『躾』は、子どもの“身”を“美”しくする…ぐうの音も出ない正論だと思いませんか?

間違いない、漢字には言霊が宿っている…!

今回ご紹介した漢字はごくわずかですし、1つの漢字の成り立ちには様々な説があります。厳密な起源にとらわれず、言葉遊びで意味を見い出だすなら、可能性は無限に広がるでしょう。

どちらにせよ、付き合い方次第で漢字はグッと親しみやすいものになるんですね!教訓めいた“言霊”を漢字の学習ついでに感じ取れば、テストのみならず長い人生においてもきっと活かされるはずです。

では最後の最後に、詩人の星野富弘さんの言葉を引用して締めくくりましょう。

「辛いという字がある。もう少しで、幸せになれそうな字である」

そこに一本の線を書き足せるかどうかは、あなたの手にかかっています!

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