OTHERS

お金の知識=歴史の知識!?お札・硬貨に描かれている人物や建物のナゾ解明♪

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
SHARE
お金の知識=歴史の知識!?お札・硬貨に描かれている人物や建物のナゾ解明♪

みなさん大好きお買い物!近年はクレジットカードや電子マネーといった便利なものも導入されていますが、今でもやはりお札と硬貨の出番は多いですよね。カード類に比べて手触りが違うのはもちろん、何となくお札や硬貨の方が“ありがたみ”が増すという方も少なくないのでは?

たとえばの話、お正月に「はい、お年玉だよ。一万円分チャージしてあるからね」とICカードを渡されても、いまいち風情がないですし…(笑)。お財布を膨らませたり、貯金箱をジャラジャラさせたりだなんて楽しみは、きっとお札と硬貨ならでは!

そんなお札と硬貨には、日本の歴史的な人物や建物が描かれていますよね。「どうしてこのデザインになったんだろう?」と疑問に感じたこともあるのではないでしょうか?

今回は、そこのところの背景を探ってみたいと思います!

ナゼ選ばれた!?お札・硬貨のウンチクあれこれ

<一万円札>中高年男性の顔は○○○対策に役立つ

まずは一万円札。表面に描かれているのは福沢諭吉さんの肖像ですが、どんな方なのか詳しく知らなくてもとりあえず「I love 諭吉!」な人は大勢いらっしゃるでしょう(笑)。なにせ、今の日本で最も価値の高いお札ですからね。

福沢諭吉さんは英語を勉強してアメリカやヨーロッパの視察に行き、西洋の考え方を日本に紹介しました。慶應義塾大学を創立して教育の普及に努めたり、あの有名なベストセラー『学問のすゝめ』を書いたりと、日本が近代化を果たすのに大きく貢献したのです。教育者、思想家、著述家、蘭学者…といった様々な顔を持ち、いわば日本を代表する文化人!

ところで、ニセモノのお札を作ったり使ったりするのは絶対にNGですよね。お札のデザインも、そんな犯罪行為を簡単には許してしまわないよう工夫されているんですよ!

一万円札の諭吉さんは、何歳に見えますか?答えは56歳なのですが、イケメン好きな人は「もっと若い頃の写真の方がカッコよかったんじゃないの?」と思うかもしれませんね(笑)。しかし、56歳の諭吉さんみたいにシワやホクロなどの特徴が含まれていると、マネして描くのが大変難しい!年輩の男性をデザインに起用することは、コピー対策にうってつけだったんだそうですよ♪

<五千円札>現代日本の方針にマッチして女性起用!

でも、五千円札に描かれている樋口一葉さんはご存じの通り女性です。小説家として『たけくらべ』などの名作を残しましたが、24歳の若さで亡くなってしまったため肌にはシワなんて見当たりません。むしろツルッとしていそうですし、よくも悪くも目立たない顔つきなのでは…(一葉さんごめんなさい)。なぜ彼女が選ばれたのでしょうか?

五千円札のモデルが新渡戸稲造さんから一葉さんにバトンタッチされたのは、2004年のことでした。女性の肖像がお札のデザインに抜擢されたのは史上2番目で、彼女の前は1881年発行の神功皇后までさかのぼります(※今となっては懐かしい2千円札の右下に紫式部さんがいますけど、あれは肖像と呼ばないらしいです)。つまりそれ以外のポジションは、どれだけ人物が交代しても、長年ず~っと男性が占めてきたんですね。

ではいよいよ一葉さんが選ばれた理由の発表です!現代の日本が推進しているのはズバリ、“男女共同参画社会”で、一葉さんみたいな女性の文化人がお札の顔を飾れば、女性の社会進出や地位向上に弾みがつくと考えられていたとのこと!やはり顔に特徴が少ない分、デザインを起こすのには結構な時間がかかってしまったとのことですが…。

また、公式には発表されていないものの、一葉さんの他には与謝野晶子さんが候補者だったというウワサもあるんですよ。彼女も立派な歌人でしたが、子孫が国会議員を務めていたので、政治的な中立性を保つために外されたとか!?

<十円玉>旅行で硬貨と建物を一緒の写真に収めたくなる!

続いては硬貨を見てみましょう!十円玉に描かれているのは、京都の宇治にある平等院鳳凰堂。藤原頼通が平安時代に建立し、今では世界遺産に登録されています。鳥が翼を広げているかのように左右対称な美しさは、とにかくスゴい風格ですよね。

建てられた当時は、末法思想が流行していました。「お釈迦様が亡くなってからもうずいぶんと経ってしまった、この国では仏教の教えがだんだん通用しなくなっているのではないか?実際、治安が乱れてきているし…」と、人々は不安になります。

そこで登場したのが浄土教!「今の世の中がツラいなら、せめてあの世では幸せになりたいものですなぁ…。そうだ、念仏を唱えて極楽浄土に行こう!死後はきっと、苦しみのない世界へ!」という発想に転換したのです。平等院鳳凰堂や、そこに安置されている阿弥陀如来坐像の姿を拝むことで、人々は極楽浄土を心にイメージしやすくなったんですよ♪

ただ、日本には他にもたくさんの歴史的建造物があります。京都に限定しても、金閣寺や銀閣寺などなど数え切れません。その中でどうして平等院鳳凰堂が選ばれたのか、日本の硬貨を製造している造幣局の公式サイトをチェックしてみましたっ!

「『なぜ平等院鳳凰堂が選ばれたのか』という選定理由については、当時の資料がなく、はっきりとしたことは分かりません」

…えっ、分からないの?じゃ、じゃあ次は平等院の公式サイトに行けばヒントが見つかるはず…!

「日本の代表的な文化財で、建物に特徴があるからです」

…うーん、イマイチ説得力に欠ける説明でした。それでも、あれだけ細やかな装飾の建物ですしね。お札と同様、簡単に複製できないというメリットがあることは確かなのでしょう!

<一万円札PART 2>伝説の鳥に託された素敵メッセージ

ところで、平等院鳳凰堂は十円玉のみならず一万円札にも関係しています。表面は先ほどご紹介したように福沢諭吉さんの肖像ですが、裏面にはキリッとした表情の鳥が描かれていますよね。クジャクに似ているこの鳥こそ、鳳凰なのです!

モデルとなった鳳凰像は、平等院鳳凰堂の屋根の両端に1体ずつ置かれています。か~な~り小さいですが、目を凝らして見ると十円玉でもちゃんと再現されていますよ。鳳凰のしっぽは下を向いているのが普通なのに、上を向いた硬貨が昭和の一時期だけ発行されていたという、コレクターにはたまらないエピソードまで!(笑)

さて、鳳凰が一万円札のデザインに採用された理由は、当時の日本銀行総裁がしっかりとコメントを残してくれていました。

「人々に幸せや喜びをもたらすという伝説の鳥が、お札になって世界中に流通すれば素敵だと思ったからです」

いやぁ、ロマンチックなお言葉ですね。何羽でも大歓迎するので、私たちのもとに飛んできてほしいものです…。この世に実在しないことが本当に残念!なんたって“ホウオウ”は、「ポケモン(ポケットモンスター)」の中でも伝説扱いされているくらいですから(笑)。

<千円札>政治家→文化人?職種がポイント!

最後に取り上げるのは千円札。国際的な細菌学者、野口英世さんの肖像が描かれていますね。モデルになった写真は野口英世さんが40代前半だった時に撮られ、直筆サインして知り合いに送るなど、本人もお気に入りの1枚だったそうです(笑)。クセのある髪型が目を引きますし、ヒゲも生えているので、これまた偽造防止にピッタリな人選なんでしょう!

野口英世さんは黄熱病をはじめとする感染症の研究に精を出し、ノーベル賞に3度ノミネートされるほどの活躍をするも、やがて自分自身が病に倒れてしまいました。最期を遂げたのは異国の地・ガーナ。実は借金や女性遊びが多かったという声も聞かれる野口英世さんですが、医学に文字通り命を懸けたその姿勢は私たちの胸を打ちますよね。

ちなみに野口英世さんが千円札に登場したのは2004年で、五千円札の一葉さんと同期です。野口英世さんより前は夏目漱石さんバージョンの千円札が流通しており、さらに古くなると伊藤博文さんや聖徳太子さんのバージョンもありました。

昔はお札の肖像に政治家ばかり選ばれていたところ、夏目漱石さんあたりからは文化人を採用する傾向に変わってきています。樋口一葉さんも夏目漱石さんも小説家なのに対し、野口英世さんは科学者として初めてお札の顔になったんですよ!こうした職種のバランス調整もデザインの決め手になっているみたいです。

あれ、お金の話をしていたら自然と歴史の勉強に!?

いかがでしたか?これらのエピソードに興味がなくたってお金を使うことはできます…しかし、あえてイヤらしいお話をしてしまいましょう!どんな知識も教養だと思って頭に入れておけば、いつかチャンスが到来し、お金をもっといっぱい使える立場に近づけるかもしれないのです!(笑)

当然、お金だけが人間のステータスではありません。お金の肖像に選ばれている偉人たちも、多種多様な人生を歩んでいました。でも、「未来のお金には自分の肖像を選んでもらうんだ」くらいの野心で成功を目指してみたって悪くないのでは!?

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
SHARE
短時間で、ギュッと。スタディサプリ 会員数64万人短時間で、ギュッと。スタディサプリ 会員数64万人

14日間無料で、
4万本以上の授業動画を受講いただけます。