ログイン
スタディサプリで学習するためのアカウント
学習Webにログインご契約情報を管理するためのアカウント
サポートWebにログイン(保護者の方はこちら)白衣を着た博士が得体の知れない薬品同士を混ぜて大爆発!!…なんてシーンはお笑いコントなどでお馴染みですが、フィクションの中の話だと笑い飛ばせない事態に陥ることもけっこう身近であったりするもの!
例えば卵をレンジでチンしちゃったり、酸性とアルカリ性の洗剤を混ぜちゃったり…うっかりこうした“絶対やっちゃダメなこと”をしてしまい、大惨事を引き起こしてしまった経験がある人もいるのでは?
でもそれらは理科的に解説できますので、きちんと原理を理解すれば二度と同じ過ちをせずに済むというものではないでしょうか?
ということで今回はそんな日常生活の中でやってはいけないことを、理科的ロジックも含めて解説しちゃいます!知っている人も、忘れかけていた人もぜひ復習してみてくださいね。
「ゆで卵を作ろうとして生卵をレンジで温めたら、ボンッと大きな音がして卵が破裂(苦笑)。恐る恐る開けたら殻の破片が四方八方に飛び散っていて、後片付けがとても大変だった」(中1男子)
電子レンジがものを温める仕組みは、飲食物に含まれる水の分子をマイクロ波で振動させることによって摩擦熱を発生させ、熱を直接加えずに温めることができるというもの。卵は熱膨張で中身の体積が増加し殻を押し破って外気に触れるのですが、その中身が外気と接触した瞬間に急激な減圧が起こり温まった中身の温度が一気に下がるため、水蒸気爆発を起こしてしまうのです!!
「電子レンジでアルミホイルに包んだおにぎりを温めようとしたら、数分後にレンジ内で火花が発生!綺麗だったのでしばらく眺めていたら、お母さんに『何してるの!?』と怒られました。あやうく火事になりかけるところだったらしい(苦笑)」(小5男子)
アルミホイルはペラペラですがれっきとした金属。そして金属にマイクロ波を通すと、電磁誘導という現象が生じるため、アルミホイル内に電流が発生するのです。シワシワになったアルミホイルに電流が通ると、シワの部分にプラスとマイナスの電気が発生して放電するためバチバチと火花が生じる、と!!ちなみにシワのないツルツルのアルミホイルであれば火花は起こりませんが、どちらにせよ火事の恐れがあるので注意!
「温かいココアが飲みたかったんですが、ヤカンでお湯を沸かすのが面倒だったので電子レンジを使って水を温めたんですよ。でも取り出したお湯に粉末のココアを入れたところ突然ブクブクと吹き上がり、手にかかって軽く火傷をしてしまいました。あんなことってあるんですね…」(中3女子)
液体を温めるとき、一定以上の温度になれば普通はボコボコと沸騰しますが、実はまれに一定の温度を超えても沸騰しない過加熱状態になる場合があるんです!この状態になった液体は沸騰を我慢している状態なので、振動を加えると急に沸騰する“突沸”という現象が起きちゃうんですね。電子レンジの場合は緩やかに温度が上がっていくため、過加熱状態になりやすく、そこにココア粉末投下によって振動が加えられると急に吹きこぼれてしまう、と。便利ですが危険もはらんでいるという電子レンジネタ3連発でした!
「ユニットバスのトイレを掃除していて、一緒に液体のカビ取り剤を使ってカビの除去をしていたら途中でものすごく気分が悪くなって病院に行きました。無事に体調は回復しましたが、ホントにビビりましたね(苦笑)。『混ぜるな危険』の表示は知っていたんですが、普通に使っていて毒ガスが発生するとは思いませんでした」(20代男子)
塩素系の洗剤と酸性の洗剤を混ぜると、中和される際に化学変化が起きて有毒ガスが発生します。カビ取り剤は塩素系の洗剤、トイレの洗剤は酸性洗剤が多いので、何かの拍子に混ざってしまえば大変なことに!この有毒ガスは非常に強力で、なんと第一次世界大戦時に化学兵器として使われていたものなんですよ!身近にあるもので毒ガスが発生するなんて怖すぎですよね(苦笑)。
「お風呂上りで髪を乾かすのにドライヤーを使った後、コンセントからプラグを引き抜いたら手にビリっと激痛が!濡れた手でプラグに触れるのがあんなに危険なことだというのを身をもって体験しました」(中2女子)
水が電気を通しやすい物質というのは子どもでも知っていると思います(ポケモンのタイプ相性などから学んだりして)。プラグには電流が流れているので、うっかり濡れた手でその部分に触れてしまうと、手を介して全身に電気が周り感電してしまうわけですね!サトシはピカチュウの電気ショックを受けても平気ですが、普通の人間だととても危険なんですよ!
科学や化学が発展して便利になった私たちの生活には思わぬ危険が多く存在しています。しかし、知識があれば危険を回避することができますよね。
もしお子さまが今回挙げたような危ない行為をしようとした時は、頭ごなしに怒るのではなく、なぜやってはいけないのか、その結果どんなことが起きるのかを、理科的ロジックを用いてわかりやすく解説してあげてください。
そうやって正しく理解したことは実学としてきっと将来に生きるはず!