本科
広島
幹部海上保安官として世界に通用するリーダーを養成
募集人数:60
初年度納入金:(入学金・授業料は無料。教科書代・食事代は別途。毎月約15万円の給与および年2回の期末手当あり)
※初年度納入金には、教材費など消費税のかかる金額が含まれる場合があります。 前年度実績で記載されている場合、含まれる税率が異なることがありますので、 正確な金額については各学校にご確認ください。
海上保安大学校 本科の特長
幹部海上保安官になるための4年間のカリキュラム。卒業時には学士の学位、大学院入学資格を取得
海上保安大学校は文部科学省以外の省庁所管の学校であり、海上保安業務を遂行するために必要な高度な学術・技能を修得します。4年間を通じて、国際法、国内法をはじめとした法学系の分野を学ぶとともに、2学年後期から航海、機関、情報通信の各専攻に分かれ、船舶の運用に必要な海事系の専門分野も学び、国家資格である海技免状を取得します。
カリキュラムは学校教育法に基づく大学設置基準に準じており、卒業時には日本で唯一の[学士(海上保安)]の学位が授与されます。
乗船実習では授業で学んだことを実地体験。卒業後は4年間の集大成として練習船こじまで世界一周
各授業で学んだ知識・技能の実地体験、船舶の運航技術を習得するため練習船こじまで乗船実習を行っています。
そして、卒業後は専攻科として、4年間で習得した知識、技能等の集大成として、約3カ月半におよぶ遠洋航海実習(世界一周)を行い、運航技術等に磨きをかけます。また、各国の寄港地での見学等によって見聞を広めることができるとともに、寄港地の関係機関や市民との国際交流を通じて国際感覚を養うことができます。海上保安庁職員の中でも、海上保安大学校でしかできない貴重な経験となります。
<実習海域>
●本科1年:瀬戸内海・四国・九州沿岸
●本科3年:瀬戸内海・本州・北海道・四国・九州・南西諸島沿岸及び 近海
●本科4年:瀬戸内海・本州南東岸・四国・九州沿岸及び近海
●専攻科:世界一周
「現場最前線」から霞が関での「行政官」まで、海上保安庁の多様なフィールドで活躍
海上保安大学校を卒業し、専攻科を修了すると、実用英語能力、国際関係知識等の国際業務対応能力の習得を図るとともに、現地赴任に当たり必要な実務能力を修得させることを目的とした【国際業務課程】へ進みます。
国際業務課程修了後、初級幹部として巡視船等に乗り組み、海難救助、海上環境の保全、海上犯罪の取締り、海上交通の安全確保等の海上保安業務に従事します。
その後、本庁・管区本部等の陸上勤務となり、海上保安行政の企画・立案あるいは各省庁等との協議・調整等の職務に従事し、海上勤務、陸上勤務を交互に経験しながら、海上保安官としてのキャリアを積み、管区海上保安本部、保安部及び大型巡視船などの長として、海上保安行政を担います。
また、希望と適性により、航空機のパイロット、特殊救難隊員、潜水士、国際捜査官、大学校教官などの分野に進む者、更には海外・国内留学や国際機関・在外公館勤務・他省庁への出向をする機会もあり、海上保安業務の多方面で活躍することができます。
海上保安政策に関する高度な教育を実施
平成27年10月、海上保安庁では法の支配に基づく海洋秩序の維持を図るべく、関係機関・団体と連携し、アジア各国海上保安機関の初級幹部を招聘し、海上保安分野の修士課程「海上保安政策プログラム」を世界で初めて、日本で開講しました。
海上保安政策プログラムは、政策研究大学院大学と海上保安庁、海上保安大学校の連携プログラムであり、各機関がそれぞれの得意分野において培ってきた教育内容を提供することで、我が国においてこれまでに例を見ない、海上保安政策に関する高度な教育を実施するプログラムとなっています。
海外の海上保安機関との交流を通して見聞を広める
毎年、海外の海上保安機関の学生等を招き、海外交流活動を行っています。米国沿岸警備隊士官学校、カナダ沿岸警備隊士官学校、韓国海洋大学校の学生をはじめ、フィリピン、マレーシアなどから、学生や若手士官が参加しています。
海上保安大学校からは、学生の海外派遣プログラムの一環として、毎年、米国沿岸警備隊士官学校、カナダ沿岸警備隊士官学校をはじめ、韓国の韓国海洋大学校など海外の海上保安機関等を訪問し、国際交流と国際感覚の涵養に努めており、これらの研修の成果は海外研修報告会を通じて学生全体間での共有が図られています。
また、多くの学生が夏期休暇などの長期休暇を利用して海外を訪れ、積極的に見聞を広めています。
国家公務員採用試験のため他大学よりも早めの試験日程
海上保安大学校学生採用試験のスケジュールは
申込受付:2024年8月22日(木)~9月4日(水)、1次試験:10月26日(土)及び10月27日(日)、2次試験:12月13日(金)
となっており、試験種目は
1次試験:基礎能力試験、学科試験(多肢選択式:数学・英語)、学科試験(記述式:数学・英語)、作文試験
2次試験:人物試験、身体検査、身体測定、体力検査
となっています。
※令和4年度採用試験から【物理・化学】がなくなりました。
採用と同時に国家公務員の身分を付与。入学金授業料等は0円、在学中に給料支給
入学と同時に国家公務員としての身分が与えられるため、在学中の4年間、毎月約15万円の給与や年2回の期末・勤勉手当(いわゆるボーナス)が支給されます。
また、入学金・授業料は一切必要ありません。生活に必要な制服や寝具類も貸与されますが、教科書や食費、パソコン等は自己負担となります。
学生寮(全寮制)には、医務室などの施設を完備しています。医務室には医師・看護師が配置され、十分な医療体制が確保されています。その他に売店を完備しています。
国家公務員としての身分が付与されるため、副業やアルバイトをすることはできませんが、給与等が支給されるため、勉学、訓練、自己研鑽等に集中できる環境が整っています。
全寮制を通して生涯にわたる人脈を形成
在学中の4年間は寮生活となり、衣食住の環境が整っています。1学年から4学年が同じ寮で生活を共にすることになりますが、土日、祝日などの休みの日の前日は外泊もでき、自由に過ごすことができます。全寮制での生活を通して、幹部海上保安官としての素養を磨きながら、生涯にわたっての人脈が形成されます。
海上保安大学校 本科の問合せ先
海上保安大学校 本科に関するお問い合わせはこちらへ
〒100-8976 東京都千代田区霞が関2-1-3
海上保安庁 総務部教育訓練管理官
TEL:03-3580-0936 (試験募集係)