「勝海舟かつかいしゅう」の
偉人いじんエピソードを
いっしょに読よんで
みよう

幕末ばくまつから明治めいじのポイントをおさえよう！

今回こんかいは江戸時代えどじだいの終焉しゅうえんの話はなしでしたね。

開国かいこく以来いらい、江戸幕府えどばくふの力ちからが衰おとろえ、薩長同盟さっちょうどうめいが結むすばれたときから、東征軍とうせいぐんが幕府ばくふを倒たおしに来くることは、うすうす感かんじていました。西洋せいようの武器ぶきを手てにした薩摩藩さつまはんの力ちからは、おそらく幕府ばくふの武力ぶりょくを上回うわまわることも承知しょうちしていました。情報筋じょうほうすじによると、1868年ねん3月がつ15日にちこそが"Xデー"、つまり東征軍とうせいぐんの江戸総攻撃えどそうこうげきの日ひでした。もし江戸えどが戦場せんじょうとなれば、およそ100万まんの市民しみんは逃にげ場ばを失うしなってしまう。それだけは避さけたかったのです。そこで幕府ばくふの役人やくにんだった私わたしは東征軍とうせいぐん参謀さんぼうの西郷隆盛さいごうたかもりと会談かいだんの場ばを持もち、徳川家とくがわけの本拠地ほんきょちとなる江戸城えどじょうを明あけ渡わたして、戦たたかいを防ふせいだってわけです。

その後ごの社会しゃかいの変化へんかはみなさんお分わかりですね。新政府しんせいふが誕生たんじょうして明治めいじの新あたらしい世よになりました。ここで重要じゅうようなのは、源頼朝みなもとのよりともが鎌倉かまくらに幕府ばくふを開ひらいてから約やく680年間ねんかん続つづいてきた武士ぶしによる政治せいじが終おわったことです。欧米おうべいのしくみや技術ぎじゅつを取とり入いれた新政府しんせいふは、欧米おうべいに追おいつくことを目標もくひょうにしました。

では、どのようにして欧米おうべいに追おいつこうとしたのでしょうか？これこそが、明治めいじの重要じゅうようポイントです。明治めいじ初期しょきに行おこわれた改革かいかくのすべては欧米おうべいに追おいつくためのものだったのです。改革かいかくの内容ないようをぜひ学まなんでください。