「北条時宗ほうじょうときむね」の
偉人いじんエピソードを
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みよう

鎌倉幕府衰退かまくらばくふすいたいへの一歩いっぽ ！

私わたしは鎌倉幕府第かまくらばくふだい8代執権だいしっけん、北条時宗ほうじょうときむねです。1221年ねんの承久じょうきゅうの乱以降らんいこう、1232年ねんには3代執権だいしっけんの北条泰時ほうじょうやすときが御成敗式目ごせいばいしきもくを定さだめるなど、幕府ばくふの力ちからが西国さいごくにまで及およぶようになっていました。そのようななかで、広ひろく大陸たいりくを支配しはいしていた元げんの使者ししゃがやってきました。あろうことか、我わが国くにを属国ぞっこくにする気きだったのです。もちろん、そんな使者ししゃなど相手あいてにはしませんでしたが、1274年ねんに、今度こんどは朝鮮ちょうせんの高麗軍こうらいぐんとともに、攻せめてきました。私わたしは御家人ごけにんらを北九州きたきゅうしゅうに派遣はけんし、防御ぼうぎょを命めいじました。そもそも高麗こうらいは元げんに支配しはいされた国くにであり、日本にほんを侵略しんりゃくする意味いみなど感かんじていなかったはずなので、元・高麗軍げんこうらいぐんは統制とうせいがとれておらず、さらに御家人ごけにんらの善戦ぜんせんもあり、敵てきは退却たいきゃくしました。しかし、再ふたたび攻せめてくることを考かんがえ、私わたしは博多湾はかたわんの敵てきの進入口しんにゅうぐちに石いしの防壁ぼうへきを築きずかせました。案あんの上じょう1281年ねん、アジア支配しはいを目指めざしていた元げんのフビライ・ハンは、再ふたたび大軍たいぐんで攻せめてきたのです。結果けっかはみなさんご存知ぞんじの通とおり、防壁ぼうへきと暴風雨ぼうふううのおかげで、敵てきは上陸じょうりくすることができず退却たいきゃくしました。

しかし、この後あとが大変たいへんでした。戦いくさには勝利しょうりしましたが御家人ごけにんらに与あたえる新あたらしい領地りょうちはなく、困窮こんきゅうした御家人ごけにんの借金しゃっきんを取とり消けすための徳政令とくせいれいも効きき目めがありませんでした。その結果けっか、だんだんと御家人ごけにんの幕府ばくふに対たいする不満ふまんが高たかまっていったのです。

このことから学まなんで欲ほしいことがあります。鎌倉幕府かまくらばくふと御家人ごけにんとは「ご恩おんと奉公ほうこう」という固かたい絆きずなで結むすばれていましたが、この絆きずなが弱よわまってしまったことです。そして、朝廷ちょうていはこのような幕府ばくふの状況じょうきょうを知しり、幕府ばくふに不満ふまんを持もつ御家人ごけにんらを味方みかたにつけ始はじめたのです。元げんとの戦たたかいの後あと、どのようにして幕府ばくふが滅ほろんだのか、しっかりと学まなんでください。